Photoshop2021から搭載されたの空の置き換えを紹介していきます。
プリセットから希望の空を選ぶだけで、画像の空を自動的にマスキングして別の空に入れ替えることのできる機能です。
それでは使い方を見ていきましょう。
空を置き換えの使い方
空の置き換えを使うにはまず空が写っている画像が必要です。今回はこちらの画像を使います。
「編集」メニューから「空を置き換え」を選びます。
このような空を置き換えのウィンドウが開き、同時に空も置き換えられます。
空のアイコンか右の三角をクリックすると空を選ぶことができます。デフォルトでは「青空」「壮観」「夕暮れ」のフォルダ内の25種類の空から選ぶことができます。
空を置き換えの設定
では空の置き換えウィンドウの設定を見ていきます。
エッジをシフト
空のマスクを広げたり狭めたりする設定です。シフトの数値を大きくすると空のマスクが広がり、鉄塔が消えかかっているのが見えると思います。
エッジをフェード
空のマスクの”きわ”のぼかし具合です。
空を置き換えを適用後は自動的にレイヤー構造がこのようになります。
この時の空レイヤーのマスクにフェードの数値が影響するようです。下のようにデフォルトのフェード100の場合、空の下の方は半透明になります。フェード0だとくっきりとした輪郭になります。
明度
空および地面側の明度を調節します。
色温度
空および地面側の色の傾向を調節します。
拡大・縮小
空の大きさの調整です。デフォルトは100です。99以下にすると空の端が切れてしまうので注意してください。
反転
空素材の左右を反転します。
前景の調整
前景(地面側)の色を調整します。
照明モードは乗算とスクリーンがあり、暗い方向に変化させたいときは乗算、明るい方向に変化させたい場合はスクリーンを選択してください。照明の調整は明るさの程度、カラー調整は色の傾向を変えられます。
出力
出力方法は二通りで「新規レイヤーを作成」か、「レイヤーを複製」です。「レイヤーを複製」の方は空を合成して統合されたレイヤーが別レイヤーで出力されます。
「新規レイヤーを作成」は先ほどの下の画像のような状態で出力されます。よほどのことがなければデフォルトの「新規レイヤーを作成」でよいでしょう。
気に入った状態になったら「OK」をクリックで空の置き換えが適用されます。
まとめ
Photoshop2021から搭載された空の置き換えですが、思ったよりもマスク精度が高く自動的に色調整までしてくれるため、実用性は高いと思います。
とはいえ際の処理はやや違和感はでやすいので、広告レタッチなどの場合は追加で濃淡、エッジの調整などした方が自然になじむかなと思います。あくまで簡易合成だと捉えましょう。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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