Photoshopは、写真編集やグラフィックデザインなど、さまざまなクリエイティブな作業において必須のツールです。
しかし、初めてPhotoshopを学ぶ人にとっては、その多機能性や複雑さに戸惑うこともあるかもしれません。
そこで、この記事では、初心者向けのPhotoshop学習本の中から特におすすめの本を紹介します。各書籍のおすすめポイントや、初心者が選ぶ際に役立つポイントに絞って解説します。
初心者の勉強におすすめのPhotoshop本とは
本で学習することのいいところは「目的のページをすばやく見返せる」ことです。
動画でも見返すことはできるのですが、「あの機能の紹介シーンをもう一度見たい」というときに目的のシーンを探すのが大変です。
本だとパラパラとぺージをめくるうちに大体のページの位置を覚えることができます。その点では動画や電子書籍よりは紙の本の方がおすすめです。
それでは「Photoshop初心者の独学」にしぼって、私がこれはおすすめできると思った本のみを厳選して以下で紹介します。
Photoshopレタッチの基本操作をおぼえるのにおすすめの7冊
Photoshopレッスンブック for PC&iPad
- おすすめ度
- 発行日:2022/4/26
- ページ数:287ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Mac
Photoshopレッスンブック forPC&iPadは、PhotoshopのPC版とiPad版の両方を学べる本です。
基本機能の説明から応用まで作例を交えて丁寧にわかりやすく書かれているので、特におすすめです!
基本が網羅されているのと2022年に出た本なので最近のPhotoshopにも対応していて、Photoshop初心者の方にちょうどいいです。
サンプルデータのURLが付属しているので、ダウンロードしてデータの構造を調べてみることができる点もおすすめできると思います。
ショートカットの操作は全てMac用とWindows用が記述されているので、Windows版のユーザーも安心して読むことができるでしょう。
PC版 / iPad版どちらかしか使わないという方にもおすすめできる内容ですが、iPad版の操作説明は少なめになっています。iPad版も徐々に機能が増えてデスクトップ版に近づいてきているので、先取りの意味でもPC版の機能を知っておくとよいでしょう。
今すぐ使えるかんたん Photoshop やさしい入門
- おすすめ度
- 発行日:2022/11/24
- ページ数:288ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
今すぐ使えるかんたん Photoshop やさしい入門はPhotoshopの入門用にぴったりの本です。
わかりやすさに重点を置いていて、基本機能の説明はとても充実しています。
ページ数もそこそこあり前半は基本機能、後半は作例を交えてPhotoshopに親しんでいけるように構成されています。
選択範囲・レイヤー・色補正などの説明が詳細で、画像の仕組みを勉強しながらPhotoshopを覚えていくことができます。
やさしく書かれているので、はじめてPhotoshopをさわる方に特におすすめの本です。基礎的なところをしっかりと覚えることができると思います。
Photoshop しっかり入門
- おすすめ度
- 発行日:2018/5/22
- ページ数:252ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Mac
Photoshop しっかり入門は図が多くて説明範囲も幅広くわかりやすいです。
基礎的な機能や操作がしっかり説明されていていいと思います。スタンダードなマニュアル本として人気です。
文字は多めですが、色で強調されていたりアクセントがついているので読みやすいと思います。
Amazonではレビューも高評価で、レビュー数も多いです。
多くの人が選んでいる本なので、実物の本を見る機会がないけど、はずしたくない人は安定感のあるこの本でいいと思います。
2018年発行と、ここにあげた本の中では結構古めの部類になります。ニューラルフィルターなどPhotoshopに新しく追加された機能は載っていないものもあります。
最近のPhotoshopの追加機能については、当ブログのPhotoshop基礎知識・Photoshop最新情報を参考にしていただければ補完できると思います。
知識ゼロからはじめる Photoshopの教科書
- おすすめ度
- 発行日:2020/3/27
- ページ数:271ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
知識ゼロからはじめる Photoshopの教科書はPhotoshopの機能をわかりやすく幅広く紹介している本です。
基本機能から丁寧に説明されている印象です。
表紙が地味めのためかAmazonのレビューが少ないところが残念ですが、ツールパネルなど初歩的なところの説明がしっかりしていていい本だと思います。
特に選択範囲の説明が豊富なところがよいと思います。ボリュームもあり内容が濃い感じです。
文字は多めですが、色分けなどもしっかりされているので読みやすいのではないでしょうか。発行も2020年なので比較的新しいです。
独学Photoshop 楽しく基本が身につくガイドブック
- おすすめ度
- 発行日:2022/9/21
- ページ数:296ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
独学Photoshop 楽しく基本が身につくガイドブックは、Photoshopを初めてさわる人で楽しく覚えたい人におすすめです。
この本の特徴は、操作説明が基礎的なところにしぼられていることです。
「レイヤー」「ツール」「フィルター」この3つの基本の説明をキャラクターをまじえてわかりやすく楽しんで覚えられるような構成になっています。
購入者専用ウェブページと合わせた解説は十分に役立つと思います。
本で紹介されなかった機能もウェブページに動画リンクがあるので、ウェブページと合わせるとかなりのボリュームになります。
YouTube動画と合わせてPhotoshopを学びたい方にはこの本がいいと思います。
この本については詳細レビューもありますので気になった方は見てみて下さい。
デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本
- おすすめ度
- 発行日:2022/2/9
- ページ数:160ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本は初心者がPhotoshopの使い方をわかりやすく学べる本です。
わかりやすさにすごく重点を置いている印象です。
文字は大きめページ数は少なめで、威圧感はこの本が一番ないと思います。Photoshopに苦手意識のあったり、PCが苦手で覚えるのに不安がある方にはこの本がぴったりです。ちょっとしたPCの操作にも説明がついています。
逆に少しPhotoshopのことを知っている人にとっては別の本の方がよいと思います。ページ数も少なめで、Photoshopを深く知ろうと思う人は他の本がよいでしょう。
2022年最新版のためまだ評価は少なめですが、旧版の評価が高いので安心感があります。
基礎からしっかり学べる Photoshop 最強の教科書
- おすすめ度
- 発行日:2022/3/19
- ページ数:336ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
基礎からしっかり学べる Photoshop 最強の教科書はPhotoshopの基礎から最新の機能までカバーしている本です。
2022年3月19日発売の本です。ここにあげた本の中では新しい部類です。
画像の基礎的な知識から、Photoshopの基本的操作、アクションやバッチ、ニューラルフィルター、CameraRAWなど、最新のPhotoshopの機能についても、まんべんなくわかりやすく解説されています。
昔からある機能だけでなく、最新の機能も知っておきたいという方にちょうどいいと思います。
336ページとボリュームも十分あり、タイトルどおり基礎からしっかり学べると思います。
Photoshopとデザインを学ぶのにおすすめの2冊
世界一わかりやすいPhotoshop 操作とデザインの教科書
- おすすめ度
- 発行日:2020/5/23
- ページ数:288ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Mac
世界一わかりやすいPhotoshop 操作とデザインの教科書も基本機能からしっかり丁寧に説明されている印象です。
PhotoshopでWebデザインをする人におすすめの本です。レッスンパートと練習問題パートがあり、章の最後ごとに練習問題のページがあります。
デザイン例もあるのでグラフィック・WEBデザイナーをめざす方におすすめです。文字の説明は多めで詳しく説明されており、ボリュームが結構あります。
「わかりやすさ」という点では、「デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本」の方が上かなと思います。
先に紹介した「デザインの学校 これからはじめるPhotoshopの本」は逆に簡単すぎるところもあるので、デジタルのことが少しわかっていて、Photoshopについてはやさしい本がいいという方はこちらを選ぶとよいです。
Photoshopレタッチ・加工 アイデア図鑑
- おすすめ度
- 発行日:2020/9/18
- ページ数:336ページ
- 中級者向け
- 本中の操作画面:Mac
Photoshopレタッチ・加工 アイデア図鑑はPhotoshopをデザインアイデアを学びながら習得できる本です。
作例紹介が主要な内容で作例数が豊富です。基本機能はすでに覚えていてさらに一歩踏み出す人向けだと思います。
Photoshopの操作説明だけの本ではなくアイデア図鑑でもあるので、デザイン例の紹介もあります。こちらもデザイナーをめざす人、デザインを学んでいる人にいいと思います。
Photoshopでイラスト・絵を描くのにおすすめの1冊
はじめてさんのPhotoshop おえかき入門
- おすすめ度
- 発行日:2016/2/2
- ページ数:128ページ
- 初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
はじめてさんのPhotoshopおえかき入門はPhotoshopで絵を描きたい人におすすめの本です。
Photoshopを使って「アニメ塗り」だけでなく、「厚塗り」や「水彩塗り」などいろいろなタッチで描く方法を解説してくれているので、”アニメっぽい描き方でない方”にもおすすめです。
初心者向けに書かれていますが、ごく基本的な操作は省かれているところもあります。当サイトのブラシの設定の記事も参考にしていただくといいと思います。
発行は2016年と少し前なのですが、絵を描く機能ということであれば新機能を使う機会もそれほどなさそうです。
紙の本の在庫はもうないみたいなので、Kindle版や中古商品での購入になります。
【番外編】Photoshop Elementsにはこの本がおすすめ
- おすすめ度
- 発行日:2023/1/20
- ページ数:320ページ
- 超初級者向け
- 本中の操作画面:Windows
Photoshopと比べてPhotoshop Elementsの本は数が少なく、なかなかおすすめできる本がなかったのですが、2023年に発売された今すぐ使えるかんたん Photoshop Elements やさしい入門は図や表が豊富でわかりやすくおすすめできる本です。
Photoshop Elementsの本をお探しの方におすすめです。
まとめ
現在、初心者の方に特におすすめなのは、Photoshopレッスンブック forPC&iPadです。
ソシムさんはこの本のほかにもPhotoshopの本を何冊も出版されていますが、この本が一番おすすめです。
本を選ぶときに重要なのはレビューを読んでみることだと思いますが、当然どの本もよい評価もよくない評価もあります。
デジタル知識のレベルも人それぞれで向き不向きもあると思います。本の内容が自分に合ったレベルのものかどうかは本を選ぶときに重要な基準です。
販売ページでは冒頭を試し読みできるものが多いので、自分のレベルにあっている本かどうか目次だけでも見てみることをおすすめします。
本中の操作画面についてはショートカットの説明など、WindowsかMacかで違いがあります。できれば自分と同じ方を選ぶのがよいですが、基本的には以下をわかっていれば読み替えができます。
WindowsとMacのショートカットの違い
WindowsとMacではキーボードショートカットで押すキーが異なります。
大きく違うショートカットはほとんどないので、違いがわかっていれば読み替えも可能です。
WindowsでCtrlキーに当たるのが、MacのCommand(⌘)キー、WindowsでAltキーに当たるのがMacのOptionキーです。
Windows | Mac |
---|---|
Ctrl | Command(⌘) |
Alt | Option |
もしここに載せた以外の本でおすすめの本がありましたら、コメントをお待ちしています。
また、こちらは動画の教材になりますがデジハリオンラインのAdobeマスター講座は、”Adobe製品のビデオ教材”と”Adobe製品の1年間使用ライセンス”がセットになっています。
Adobe Creative Cloudのライセンスだけ見ても、価格的にはAmazonのセール時に買うより安く購入できます。AdobeCCのライセンス更新にも使うことができるのでメリットが大きいと思います。
こちらも検討する価値があると思ったので紹介しておきます。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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