Photoshopでは透過PNGファイルの背景を読みだせない?
Photoshopでアルファチャンネル付きPNGファイルを開いたとき、アルファチャンネルにより自動的に背景が透過されます。
背景透過PNGは画像データとして背景は存在していても、Photoshopで開いたときにアルファ形状で自動的にマスクされてしまいます。
もちろん背景が透過された状態で使うときはこのままでよいのですが、次のような背景とマスクが両方ほしいときに困ってしまいます。
- マスク付きのPNGデータをもらったけど背景部分に必要なデータがある
- 3DCGで書き出したPNGデータの背景は生かしつつ、アルファチャンネルを使って色補正したい
あまり知られていないのですがPhotoshopでもPNGデータの背景部分を取り戻す方法があります。
この記事でその方法を紹介します。
Photoshop単体でPNGデータの透過部分を復活させる方法
背景透過PNGデータをPhotoshopで開いたときはこのような表示になります。
椅子以外のところが市松模様になっていて、透過されている状態ですね。背景部分に画像があってもPhotoshopでアルファチャンネル付きのPNGデータを開くと、最初から切り抜かれた状態で表示されてしまいます。
背景を取り出したい場合は、Photoshopで「レイヤー」メニューから「レイヤーマスク」→「透明部分をマスク」を選びます。
これで透過されていた部分がレイヤーマスクの状態になり、背景がデータとしてよみがえってきます。
あとはレイヤーマスクをSHIFT+クリックで非表示にすると
下のように背景画像が復活します。
まとめ
制作の現場ではCGから書き出したPNG連番ムービーファイルから画像を提供される場合などもあります。
AfterEffectsなどでは簡単にPNGの透過部分を取り出せるのですが、私も最初はPhotoshopではPNGファイルの透過部分は取り出せないものだと思っていました。
この操作を知っておくことで制作現場での余計なトラブルを回避することができると思います。
レイヤーやレイヤーマスクについては以下の記事でも解説しています。
Photoshopのその他のトラブル情報についてはこちらにまとめています。
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