2022年2月15日にPhotoshop2022のバージョン23.2アップデートがあり、WebP形式のファイルの読み込み、保存がプラグインなしでできるようになりました。
以前のPhotoshopはプラグインがないとWebP形式のファイルを読み込み書き出しができなかったのですが、これがPhotoshop単体でもできるようになりました。
WebP形式とは
WebPはGoogleが開発しているウェブ用の画像形式で、jpeg・gif・pngに変わる次世代の画像形式として作られています。読み方は「ウェッピー」です。
Googleはウェブサイトで使われる画像にWebP形式を推奨しています。
同程度の画質の場合、 jpeg・gif・png 形式に比べてファイルサイズが軽くなるとされています。
デメリットは古いPC環境だと画像が表示できないことです。
アップデートしたPhotoshopでのWebP形式のあつかい方
これまでPhotoshopでWebP形式のファイルを扱うには「WebPShop」というGoogle公式のプラグインの導入が必要でした。
今回のアップデートにより変更になったWebP形式をあつかう方法を説明します。
WebP画像を開くときは、Photoshopの「ファイル」メニューから「開く…」を選び開く画像を指定します。
WebP画像で保存するときは、Photoshopの「ファイル」メニューから「別名で保存…」や「コピーを保存…」から画像を保存します。
「別名で保存…」や「コピーを保存…」を選ぶとファイルの種類を選ぶことができるようになるので、「ファイルの種類」の右側をクリックして「WebP(*.WEBP)」を選んで「保存」をクリックします。
「保存」を選ぶとWebP形式の保存オプションが出てくるので「劣化なし」または「劣化」を選びます。「劣化」を選ぶとファイルのデータ容量をより低く抑えることができます。
「劣化」を選んだ場合は画質の劣化度合を調節できます。どの程度劣化するか、どの程度のデータ容量になるかは保存してみないとわからない仕様です。この仕様は改善してほしいところですね。
手元の画像で試してみました。左が元画像(28MB)JPEGとWEBPは大体同じ容量になるように1MB程度で保存してみました。
スマホの画面では見づらいかもしれませんが、JPEGに比べてWebPではブロックノイズが抑えられています。画像によって程度は変わると思われます。
Photoshop2021以前のバージョンでWebPファイルを扱うには
前述のWebPShopプラグインを使えばPhotoshop2021などでもWebP形式のファイルを開いたり保存することができます。
こちらのプラグインだと画質の劣化の度合いを見ながら劣化度合をコントロールすることができますし、ファイル容量も表示されます。
現状ではPhotoshop標準機能よりも、WebPShopプラグインの方が実用性はより高いのではないかと思います。
22.3にアップデートしたPhotoshop2022でもWebPShopプラグインを使うことができるのでWebP画像をよく使う方は併用するのがよいでしょう。
WebPShopプラグインではPreviewをチェックして保存後の画質とファイルサイズを確認できます。
WebPShopの詳しい使い方についてはWebPShopの記事を参考にしてください。
まとめ
まとめとしてはPhotoshopからプラグインなしでWebP形式を扱えるようになった利便性は大きいが、現状ではWebPShopの方が使い勝手がよいです。
Photoshopのバージョンが上がることでこの辺りは改善されていくと思われるので、WebPを頻繁に使う方はWebPShopを使いつつ、Photoshopの機能向上を待つのがよいかと思います。
Photoshopの最新情報はこちらにまとめています。ぜひご覧ください。

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