近年、AI技術を駆使した画像生成技術が急速に進化しています。「DreamStudio」はPCの複雑な設定をすることが必要ない画像生成AIとして人気があります。
DreamStudioはAIを利用して、簡単に美しい絵画やイラストを生成することができます。精度が高く、カスタマイズ性も高いため、多くの人々に利用されています。
2023年3月26日にDreamStudioのUIが刷新され、最新のStable Diffusionモデル「Stable Diffusion XL」を搭載しました。
この記事では、新しくなったDreamStudioについて、その概要や利点を解説しています。
AI画像生成には絵画やイラストを描くための経験や技術が必要ないため、デザインの幅を広げたい方には特におすすめの技術です。
新しくなったDreamStudioの使い方
それではDreamStudioのサイトに移動します。新しいDreamStudioの紹介画面が表示されます。
右上の×か「Get Started」をクリックして閉じます。
操作画面が表示されます。左側に操作パネル、右側に生成された画像が並びます。
2023年4月現在は「Generate」タブのみ使用できます。今後機能が追加されていくようです。
DreamStudioのアカウント作成
まずはAIのモデルを選ぶのですが、AIモデルは無料のアカウント登録をしないと選ぶことができません。
右上の「Login」ボタンからアカウント登録をします。過去にDreamStudioを使ったことがある場合は同じアカウントが使えます。(クレジットも追加されています。)
アカウント登録をする場合は「Sign up」をクリックしてアカウントを登録します。
メールアドレスとパスワードを指定します。
DreamStudioのAIモデル選択と画像生成
アカウントでログインできたらAIモデルを選ぶことができます。ここでは最新の「SDXL(Stable Difussion XL) Beta」を選びます。
「Prompt」にはあらかじめ初期のプロントが入力されています。
日本語訳すると「最先端の技術と持続可能性を備えた、形態と機能の相互作用を特徴とする革新的な複合用途開発、コンテンツ、視覚的に印象的な建築イラスト」という意味になります。
「Image count」は生成する画像の数です。初期は「4」ですが、クレジットも4画像分消費してしまいます。
クレジットは50クレジットまで無料ですが、それ以降は有料になります。試して使う場合は「Image count」を「1」に下げておくとクレジットの使用を節約できます。
「Dream」をクリックすると画像の生成に入ります。生成は通常10秒かからない程度ですが、ネットワークの状況によっても変わります。
初回の生成時は利用規約への同意が求められます。チェックして同意します。
初期のプロンプトで画像が生成されました。生成された画像をクリックすると拡大して表示できます。
残りクレジットは画面右上に表示されています。クリックするとクレジットの購入画面に移動できます。
DreamStudioで画像生成のスタイルを変更する方法
「Styles」を指定することで生成する画像のスタイルを変更することができます。
スタイルの種類は以下のものが用意されています。
Enhance | 標準 |
Anime | アニメ |
Photographic | 写実 |
Digital art | デジタルアート |
Comic book | 漫画 |
Fantasy art | ファンタジーイラスト |
Analog film | アナログ写真 |
Neon punk | ネオン |
Isometric | 平行パースイラスト |
Low poly | ローポリゴン |
Origami | 折り紙 |
Line art | 線画 |
Craft clay | 粘土細工 |
Cinematic | 映画 |
3D model | 3Dモデル |
Pixel art | ピクセルアート |
DreamStudioで画像を下絵にして画像生成する方法
「Image」に画像をドラッグして、下絵のように扱うこともできます。「Image strength」の値が高いほど元画像に忠実になります。
試しに下の画像を元画像として使用してみます。プロンプトには「living room」と入れておきました。
「Image strength」35%だと下のように家具などがかなり変化します。
適当に「Image strength」を上げて生成するとかなり元画像に忠実になります。床や壁、照明の形などに変化が見られます。
「Image」に女性の画像を使用して、「Styles」に「Fantasy art」(上)と「Line art」(下)を使ってみました。プロンプトは「woman」です。
このように元画像に変化をつけるような使い方もできます。
DreamStudioのその他の設定
「Settings」でその他の設定をすることができます。「1:1」は縦横比を表しているようですが、現在はコントロールできませんでした。
「Advanced」をクリックすると詳細な設定をすることができます。
Prompt strength | プロンプトへの忠実度を設定します。最大値は30です。 |
Generation steps | 生成の精度が上がりますが一定以上で頭打ちになります。 初期値は50で十分な数値です。最大値は100です。 |
Seed | シード値を入力します。 次に同じシード値を入れることで全く同じ画像を生成できます。 |
DreamStudioの料金
クレジットを使い果たしてしまったら、有料のクレジット購入をすることでDreamStudioを使い続けることができます。
DreamStudioのクレジットの料金は10ドル(2023/04現在1300円程度)で1000クレジットです。
DreamStudioでぼかしが入ってしまうとき
DreamStudioで生成した画像にぼかしが入ってしまうときは、アダルト画像などのセンシティブな画像として認識されています。
誤認識も多いのですぐにぼかされてしまう印象があります。プロンプトを変えて生成しなおしてみてください。
DreamStudioのプロンプトについて
DreamStudioのプロンプトは他の画像生成AIのプロンプトよりも簡単です。単純な言葉でも比較的きれいな画像で出力されます。
一つのワードを入れた後「,」と半角スペースをいれて、次のワードを入れるのが基本です。
他のStable Diffusionと同じようなプロンプトの重みづけもできます。「○○○○:2」と記述することでプロンプトを2倍に強調できます。
プロンプトの書き方については以下の記事も参考にしてください。
DreamStudioのネガティブプロンプト
ネガティブプロンプトは何を生成しないかをモデルに伝えることができます。
ネガティブプロンプトは、多くの場合、手が壊れている、指が多すぎる、焦点が合っていない、画像がぼやけているなどの不要なディテールを取り除きます。
Topaz Photo AIを使って高解像度化
DreamStudioで生成した画像は512×512ピクセルと大変小さく用途が限られます。
別途Topaz Photo AIによってAIを使った拡大をすることで、びっくりするほど精細な画像に変換することができます。
上の画像はTopaz Photo AIを使用してDreamStudioで生成した画像を4倍のピクセルサイズに拡大している画面です。
このように別のAIを組み合わせてより高精細な画像を作り出すこともできます。
まとめ
DreamStudioは最新のStable Diffusionモデル「Stable Diffusion XL(SDXL)」を搭載しながらも、簡単な操作で画像生成できるすぐれたAIシステムです。
従来のStable Diffusionよりも、より簡単に美しい画像を生成できるようになっています。
初期のクレジットは十分に用意されているので、誰でも無料で簡単に画像生成を楽しむことができます。
画像生成AIの入り口としてぜひ使ってみてください。
画像アプリケーションについての情報はこちらのページにまとめています。
ぜひご覧ください。
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