Photoshopの「生成塗りつぶし」は、AdobeのAI機能を活用した新機能で、画像の一部を自然に生成・補完できる便利なツールです。
生成塗りつぶしを使えば、背景を伸ばしたり、不要なものを消したり、プロンプトを入力して新しい要素を追加することができます。
この記事では、初心者にもわかりやすくPhotoshopの生成 塗りつぶしの使い方やプロンプトのコツ、商用利用の注意点などについて解説します。
Photoshopの生成塗りつぶしとは?
「生成塗りつぶし」は、指定した範囲をAIが自動生成で埋めるPhotoshopの機能で、不要物の削除、背景差し替え、オブジェクト追加などがテキストプロンプトと参照画像で実行できます。
- 不自然な背景を自然に修正したい
- 画像の余白を足して構図を整えたい
- オブジェクトを削除して景観を整えたい
- 画像に新しい要素を追加したい
といった高度な編集が簡単に可能になります。

生成塗りつぶしは現在、製品版のPhotoshopデスクトップ版・iPad版・Web版などで利用できます。
Adobe Creative Cloudコンプリートプランやフォトプラン、Photoshop単体プランなど、Photoshopをサブスクリプション契約しているユーザーは、生成塗りつぶしを使用することができます。
「生成塗りつぶし」はどこにある?
生成塗りつぶしは以下の場所からアクセスできます。
- 選択範囲指定後のコンテキストタスクバー
- 選択範囲指定後に右クリック「生成塗りつぶし…」
- 「編集」メニュー→「生成塗りつぶし…」
Photoshopの生成塗りつぶしの使い方
Photoshopの生成塗りつぶしの使い方は以下のとおりです。
Photoshopの最新バージョンをダウンロードしてインストール
Adobe Creative Cloudのサブスクリプションが必要となるため、登録を済ませておきましょう。
登録前に試してみたい方は無料体験版でも使用が可能です。
Adobe Creative Cloudアプリケーションを起動して、Photoshopをインストール・最新版にアップデートしておきます。
Photoshopで画像を開き、編集したい範囲を選択ツールで囲む

塗りつぶしたい部分を選択ツールで囲みます。下の画像の場合は「なげなわツール」を使用して囲んでいます。

コンテキストタスクバーまたは編集メニューから「生成塗りつぶし…」を選ぶ
- コンテキストタスクバーで「生成塗りつぶし…」をクリックします
- 選択範囲内を右クリックから→「生成塗りつぶし…」を選びます
- 「編集」メニューから→「生成塗りつぶし…」を選びます


プロンプト欄を入力して生成を実行

下で説明するプロンプトの書き方を参考に、希望する内容を入力します。プロンプト欄は空白でも構いません。
特に画像中のオブジェクトを消す場合は、プロンプトを空白のままで使います。
結果を確認
プロパティパネルに候補のバリエーションが3つ表示されるので、好みのものを選びます。

AIが生成した画像を確認し、必要に応じて生成した部分の画質を向上させます。

画質の向上は思いどおりにきれいにいかないときもあります。一応試すぐらいの気持ちでとどめておくといいかもしれません。
Photoshopで生成塗りつぶしができないときのチェックリスト
生成塗りつぶしが動かない・グレーアウトする、エラーが出るときは以下を順に確認してください
- Photoshopが最新か:古いバージョンだと機能自体が無い/動かないことがある
- Creative Cloudのログイン状態:Creative Cloudから一度ログアウト→再ログインで直ることあり
- ネットワーク:生成はサーバー側処理のためネットワークが必要
- 生成クレジットの残量:プランによって生成にクレジットが必要
- 選択範囲の問題:極端に小さい/透明レイヤーを選択している等、選択の仕方を見直す
- エラーメッセージを確認:「結果において問題が発生しました」等の表示が出る場合は、再試行やヘルプ参照を
生成塗りつぶしのプロンプト例
生成塗りつぶし機能を使う際は、プロンプトの書き方が重要です。
テキストプロンプトは日本語を含む100以上の言語に対応しています。どのような画像が作りたいか、具体的な指示を与えることで、希望する画像に近づけることができます。
以下は実務で使える日本語プロンプト例です。参照画像を使うときは「参照画像を参照して」と入れると効果的です。
オブジェクトを追加したいとき
「古いレンガの壁の前に小さな青い自転車を置く、自然光、やや被写界深度、リアルな質感」
不要物を除去したいとき
「人物の右側にあるごみ箱を削除し、周囲の舗装と影に合わせて自然に補完する」
スタイル変更/質感を変えたいとき(参照画像あり)
「参照画像を参照して、Tシャツの柄を同じタッチの抽象模様に置き換える。光沢は抑えめでマット仕上げ」
背景を幻想的にしたいとき
「背景を薄い紫の霧と星の点在に変える、ソフトグロー、小さめの粒子」
生成塗りつぶしのプロンプトのコツ
まずは目的を書く
「余計なものを消す」「オブジェクトを追加する」など、明確に意図を説明すると、思いどおりに変えやすいです。
適切な形容詞を使う
「やわらかい光」「リアルな質感」「フィルム風」「高解像度」等の説明をプロンプトに含めます。
参照画像を使う
参照画像を使うときは「参照画像を参照して」と書き、色味やスタイルなど、どこを参照するかを指定します。
カメラやライティングの指定
必要なら「35mm、f/2.8、夕方の自然光」などで雰囲気を制御。
モデル差を意識
パートナーモデルやFireflyで出力傾向が違います。好みの出力にならなければ、モデルを切り替えてみてください。
生成塗りつぶしのクレジットの仕組み
生成クレジットとは生成を行うたびに消費する単位です。
Creative Cloudのプランによってクレジットや無制限アクセスの有無が変わります。機能やモデルによってクレジット消費量が変わります。
AdobeアカウントのページやPhotoshop内の表示で残量を確認できます。
生成塗りつぶしを使いこなすポイント
Photoshop生成塗りつぶしをより効果的に使うためのポイントをまとめました。
範囲選択は少し大きめに指定する
最初に選択範囲を指定するときに、生成したい範囲より少し大きめを指定するほうがよいです。
また、オーバーサイズの服などを生成するときは、生成が予想される範囲より少し大きめに指定しておくと、よい結果が得られます。

物体の影も含めて選択しておくと、影も含めて調整してくれます。
必要に応じて生成を繰り返して理想の画像を目指す

一度の生成で満足のいく結果が得られることは、あまりありません。
生成後もプロパティパネルで「生成」ボタンを再度クリックすることで、繰り返し生成を行うことができます。
一度に生成できるのは3点なので、追加で3点さらに3点と、気に入る画像が出るまで生成を繰り返しましょう。
生成拡張とは?

生成拡張は、画像範囲をAIを使って伸ばす機能です。
生成塗りつぶしでも同じようなことはできるのですが、切り抜きツールを使用することで一手間少なくなり便利です。
生成拡張はどこから使える?

生成拡張はメニューパネルにはありません。「切り抜きツール」を使用中に、コンテキストタスクバーに表示されます。
生成塗りつぶしの商用利用について
生成塗りつぶし機能の元となっている「Adobe Firefly」は、使用許諾が得られた画像素材だけを学習しています。製品版のPhotoshopを使った生成塗りつぶしは、商用利用が可能です。
Q. 生成塗りつぶしは商用利用しても安全ですか?
A. はい。Firefly生成AIモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツと著作権の切れた一般コンテンツが使用されているため、安心して制作に取り組むことができます。
Adobe公式サイトより https://www.adobe.com/jp/products/photoshop/generative-fill.html
公式に商用利用が可能ですが、以下のポイントに留意してください。
- 人工知能・機械学習のトレーニングに使用することは禁止
- Photoshop「ベータ版」は商用利用禁止
- 他者の権利を侵害するコンテンツを作成することは禁止
まとめ
Photoshop生成塗りつぶし機能を使えば、画像編集の幅が大きく広がります。
この機会にぜひPhotoshopで生成機能を試して、画像編集の新しい可能性を実感してみてください。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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