面倒な作業、ワンクリックで終わらせませんか?
Photoshopを使っているときに「またこの作業を繰り返すのか…」とため息をついたことはありませんか? アクション機能を使えば、同じ作業をワンクリックで一瞬にできます!
画像加工やリサイズ、フィルターの適用など、単純作業を自動化することで、作業時間を大幅に短縮できます。さらに、バッチ処理やドロップレット機能を使えば、大量のファイルを一括処理することも可能です。
この記事では、Photoshopのアクションの作り方を初心者でもわかりやすく解説します。今日から効率アップを目指しましょう。
Photoshopのアクションとは?
Photoshopのアクション機能は、一連の操作を記録し、ボタンひとつで再実行できる便利な機能です。
例えば、以下のような作業を自動化できます。
- 画像のリサイズ・保存
- 特定のフィルター適用
- 色調補正(明るさ・コントラストの調整など)
- 複数の画像に同じ加工を適用
繰り返し作業が多い人ほど、アクションを活用することで作業効率が飛躍的に向上します。
アクションの使い方
1. アクションパネルを表示
まずはアクションパネルの表示です。表示されていない場合は「ウィンドウ」メニューから「アクション」でアクションパネルを表示させます。

2. 新規アクションを作成
「初期設定のアクション」はそのまま使う人は少ないと思うので、右下のごみ箱アイコンにドラッグして捨ててしまっても問題ありません。

また、左の下三角アイコンで非表示にしても問題ないです。

アクションパネル下のフォルダアイコンをクリックして、新規アクションセットを作ります。
「アクションセット」とはアクションをまとめて整理しておくためのフォルダやグループのようなものです。
アクションセット名は好きな名前で構いません。

セットが作れたら、[+]アイコンで新規アクションを作成します。これがアクションを記録するデータになります。

好きなアクション名を入力します。記録する実作業に合った名前がいいです。ここではアクション1のままにしています。

- セット: どのセットに登録するかを選択
- ファンクションキー: F1~F12キーにアクションを設定可能
- カラー: アクションを見やすくするための色分けができる
3. 操作を記録
アクションパネル下にある「○」の記録ボタンを押すと、Photoshopで行った操作がそのままアクションとして保存されます。

記録しているときはアクションパネル下の○アイコンが赤くなっています。
例えば、「画像のサイズ変更→シャープ適用→JPEGで保存」といった一連の作業を記録できます。
4. 記録を停止
すべての操作が完了したら、アクションパネルに戻って、下の□アイコンをクリックして記録を停止します。これでアクションの作成・記録が終了です。

記録を停止すると赤い○が元の白に戻り操作の記録が停止します。

アクションはほとんどの作業が記録できるのですが、操作によってはPhotoshopが記録できないものもあることです。
記録した操作がどのように保存されているのかは、アクションパネルで該当のアクションの左側の三角アイコンをクリックすることで確かめることができます。

上の場合はトーンカーブのポイント位置を「0,0」「255,168」にする動作が記録されていることがわかります。
もしアクションに追加で作業を記録したい場合は、最後の記録部分をクリックしておいて再度「○」アイコンをクリックすれば記録状態に戻り、続けて動作を記録することもできます。

アクションの左側の三角をクリックして詳細の表示を非表示にしておきます。

5. アクションを再生
記録したアクションを選択し、「再生」ボタンをクリックすると、記録した操作が自動で実行されます!
アクションパネルで、作ったアクションをクリックしたら、下の再生アイコンをクリックします。

記録されている操作が繰り返し実行されます。
Photoshopのアクションの書き出しと読み込み
PCの入れ替えなどで、今まだ使っていたアクションを保存して、新しいPCに移行したいケースは多いと思います。またアクションのバックアップを取っておきたいときもあるでしょう。
アクションの書き出しと読み込みは、アクションパネル右上のパネルメニューから行います。
- アクションを読み込み:アクションファイルからアクションを読み込みます
- アクションの置き換え:現在使っているアクションを置き換えます
- アクションの保存:アクションファイルを書き出します
アクションファイルの拡張子は「.atn」です。

Photoshop上で自作したアクションの保存場所
Photoshop上で自分で作ったアクションファイルは、以下の場所に保存されています。
- Windows
- C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshopバージョン\Presets\Actions
- Mac
- Users/ユーザー名/Library/Preferences/Adobe Photoshopバージョン/Presets/Actions
ただしこの場所にファイルが存在しない場合もあるので、PCの詳しい知識がない方は、前の項の「アクションの読み込み」「アクションの保存」を使うことをおすすめします。
脱初心者!アクションの編集
Photoshopのアクションパネルでダイアログボックスの表示切替え
アクション機能ですが、操作すべてを記録してしまうと調整がきかなくてやりにくいときがあります。
そのようなときはアクションパネルのアクションの左にある□の枠をクリックすると

下のようなアイコンが現れます。

この状態で、「アクション1」を実行すると、アクションを実行するたびに詳細を調整することが可能になります。
アクションの実行を一時停止して、その都度調整ができる機能です。
アクションパネルメニュー
アクションパネルには右上のメニューからその他の機能にアクセスできます。

メニュー項目を挿入

「メニュー項目を挿入」は、メニューバーから操作を選ぶことができます。
ただ普通にアクションを記録しながらメニューを選んでも同じことなのでそれほど気にしなくてもいい機能です。

中止を挿入

「中止を挿入」はアクションを一旦停止し、そのまま続行するのかメッセージを表示して意思確認をすることができます。
左下の続行許可をONにしていないと、中止の位置で強制的にアクションが停止するのでONにして使ってください。

条件の挿入

「条件を挿入」は条件を指定して、特定の条件のときはアクションA、そうでないときはアクションBなど、実行するアクションを選ばせることができます。

ただ条件に設定できる項目が下のように限られているので、この中の条件しか選ぶことができません。

実行するアクションはアクションパネルに登録しているものから自由に選べます。

アクションオプション(ファンクションキーを設定)
アクションを選んで「アクションオプション」をえらぶことで、ファンクションキーの設定をすることができます。ファンクションキーを設定しておくと、F2~F12キーを押すだけで設定されたアクションを実行することができます。

ShiftやCtrl(Command)と組み合わせることもできます。(たとえばShiftを押しながらF1など)
ツールの記録を許可
「ツールの記録を許可」はブラシツールなどアクションにツールの使用を許可します。ブラシストロークなども記録することができます。

下の画像のようなブラシストロークも記録できます。

アクションを活用する
バッチ処理で複数の画像を一括変換
アクションは1枚の画像だけでなく、バッチ処理を使えば複数の画像に適用できます。
- **「ファイル」→「自動処理」→「バッチ」**を選択
- 適用したいアクションを選択
- フォルダーを指定し、開始ボタンをクリック
これで、フォルダー内の画像すべてにアクションを適用できます!
ドロップレットでさらに効率化
ドロップレットを作成すると、フォルダーにドラッグ&ドロップするだけでアクションを適用できます。
- 「ファイル」→「自動処理」→「ドロップレットを作成」
- 保存先を指定し、アクションを選択
- 作成したドロップレットに画像をドラッグ&ドロップ
これで、作業効率がさらにアップします!
まとめ
アクションですが、使ってみると意外に簡単なことがわかると思います。
今回は一つの操作を記録しましたが、続けていくつもの作業をまとめて記録することもできます。
決まった作業があってその操作がうまくアクションに記録できる場合は、かなり操作を効率化することができます。
ぜひ役立ててください。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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