Photoshopを使うためのパソコン選び
Photoshopに最適なパソコンを選ぶ際のポイントとは?
Photoshopで快適に作業をおこなうために、どんなパソコンを選ぶべきでしょうか。
グラフィックデザインや写真編集の作業を効率的に進めるには、パソコンの性能が重要です。しかし、CPUやメモリ、グラフィックカードなど、専門用語が多くて難しいと感じる方も多いでしょう。
このページでは、Photoshopに最適なパソコンを選ぶ際のポイントを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
サイト上でカスタマイズが容易なことと、価格がリーズナブルなこと、ある程度知名度があるというところでマウスコンピューターのパソコンの中からPhotoshopにおすすめのパソコンを紹介します。
Photoshopを使う前提で、初めてのパソコンを買う場合やパソコン買い替える場合、以下のような点に気を付けるといいです。
- 処理速度
- Photoshopの個々の作業速度向上のために、性能が高いCPUが必要
- メモリ不足を避ける
- Photoshopは多くのメモリを消費するため、メモリ不足になると動作が鈍くなる
- グラフィックカードの性能
- Photoshopでスムーズに画像表示するために、高性能なグラフィックカードが必要
- 最新ソフトウェアへの対応
- 古いパソコンだとPhotoshopの新バージョンが出たときに、スペックが不足する
Adobe公式サイトに記載のPhotoshopのスペック
Adobe公式サイトに記載されている、Photoshopの最小スペックと推奨スペックは以下になります。
引用:https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html
Windows
最小 | 推奨 | |
---|---|---|
プロセッサー | Multicore Intel®、AMD、または WinARM プロセッサー | |
オペレーティングシステム | Win 10(V22H2)、Win 11(V21H2、V22H2、V23H2、V24H2) | |
RAM | 8 GB | 16 GB 以上 |
グラフィックカード | DirectX 12をサポートしている GPU 1.5 GB の GPU メモリ7 年未満の 新しい GPU。 | DirectX 12をサポートしている GPU 4K 以上のディスプレイの場合は 4 GB の GPU メモリ |
Photoshop グラフィックプロセッサー(GPU)カードに関する FAQ を参照してください。 | ||
モニターの解像度 | 1280 x 800(100% スケーリング時)、1920 x 1080(150% スケーリング時)、8、16 および 32 bit カラーのすべてをサポート | 1920 x 1080 以上のディスプレイ |
ビデオ RAM | 1.5 GB | 2 GB |
ハードディスク容量 | 10 GB のハードディスク空き領域 | 100 GB のハードディスク空き領域アプリケーションのインストール用の高速内蔵 SSD仮想記憶ディスク用の個別の内蔵ドライブ |
インターネット | 必要なソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証およびオンラインサービスの利用には、インターネット接続および登録が必要 |
最小 | 推奨 | |
---|---|---|
プロセッサー | ARM プロセッサー | |
オペレーティングシステム | Windows 10 64 bit(バージョン 20H2)以降を実行している Windows 10 ARM デバイス | |
RAM | 8 GB | 16 GB 以上 |
グラフィックカード | 4 GB の GPU メモリ | |
ARM のその他の要素は Intel と同じです |
macOS
最小 | 推奨 | |
---|---|---|
プロセッサー | Multicore Intel プロセッサーまたは Apple Silicon プロセッサー | ARM ベースの Apple Silicon プロセッサー |
オペレーティングシステム | macOS v12*、v13、v14、v15 | macOS Sonoma(バージョン 14.6.1)macOS v11.x(Big Sur)以前にはインストールできません |
RAM | 8 GB | 16 GB 以上 |
グラフィックカード | ||
お使いのコンピューターが Metal をサポートしているかどうかを調べるには、Metal に対応している Mac コンピューターを参照してください。Photoshop グラフィックプロセッサー(GPU)カードに関する FAQ を参照してください。 | ||
モニターの解像度 | 1024 x 768 以上、8、16 および 32 bit カラーのすべてをサポート | 1920 x 1080 以上のディスプレイ |
ビデオ RAM | 1.5 GB | |
ハードディスク容量 | 10 GB 以上の空き容量のあるハードディスク。ただし、インストール時には追加の空き容量が必要(大文字と小文字が区別されるファイルシステムを使用するボリュームにはインストール不可) | 100 GB のハードディスク空き領域 アプリケーションのインストール用の高速内蔵 SSD仮想記憶ディスクを設定するための追加の高速ドライブまたは SSD |
Photoshop は、大文字と小文字を区別するファイルシステムを使用するボリュームにはインストールされません | ||
インターネット | ソフトウェアのライセンス認証、メンバーシップの検証、およびオンラインサービスの利用には、インターネット接続および登録が必要です |
Photoshop向けおすすめパソコン
それでは、上記のような点を踏まえてPhotoshopに最適なパソコンを紹介していきます。
ここで紹介するのは3台です。
- 基本的にはいちおしのPCを選んでおけば問題ありません
- 初心者の方でモニターやペンタブレットを選ぶのが難しい場合は、セットパソコン
- ノート型を希望している方のために、ノートパソコンも選択肢に加えました
Photoshopにおすすめのデスクトップパソコン
DAIV FX-I9G90が結論としてはいちおし

Photoshop向け万能パソコンDAIV FX-I9G90
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i9-13900KF プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4090 |
メモリ | 標準容量64GB (32GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 2TB (NVMe Gen4×4) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
一番におすすめのデスクトップパソコンはDAIV FX-I9G90です。
価格は2024年10月現在、639,800円(税込)です。スペックにおいてはCPUにおいてもグラフィックス、メモリにおいても文句なしのスペックとなっています。
RTX4090を搭載しているので、画像生成AIや動画編集にも適したパソコンになっています。
できればM.2 SSDをもう一基増設して、「一基を起動ディスク、もう一基をPhotoshopの仮想記憶ディスク」に割り当てたいです。
※仮想記憶ディスクについてはPhotoshopの環境設定の記事を参考にしてください。
DAIV FM-A5G5A (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)も、初心者には安くていい選択

初心者向けモニタ・液晶ペンタブレットセットパソコンDAIV FM-A5G5A (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7500F プロセッサ |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 |
メモリ | 標準容量16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
無線 | 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
そこそこの性能のパソコンでいいので、Photoshopが使えるパソコンをセットで一式買いたいという方は、DAIV FM-A5G5A (イラスト向け液晶ペンタブレットセット)も選択肢に入れていいと思います。
価格は2024年10月現在、セットで269,800円(税込)です。
モニタ「iiyama ProLite XUB2797QSN-B1」、液晶ペンタブレット「Artist13.3 Pro」がセットになっているため、初心者の方が悩まずにセットで購入したい場合にぴったりです。
本体性能については大きな画像もガリガリ使いたい方にとっては、価格相応でやや物足りないところはあります。
商品名こそ「イラスト向け」ではありますが、画像のレタッチにも十分使えるパソコンです。
購入時にメモリを初期の16GBにさらに16GBプラスして、32GBにしたいところです。
また、M.2 SSDをもう一基増設して、「一基を起動ディスク、もう一基をPhotoshopの仮想記憶ディスク」に割り当てたいです。
【番外編】DAIV FX-I7G6T(動画・画像編集向けセット)はおすすめではないのか?

モニタと「TourBox NEO」のセットDAIV FX-I7G6T(動画・画像編集向けセット)
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-14700F プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060Ti |
メモリ | 標準容量32GB (32GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 2TB (NVMe Gen4×4) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
DAIV FX-I7G6T(動画・画像編集向けセット)は、クリエイター向けデスクトップPCと「TourBox NEO」のセットです。
価格は2024年10月現在、309,800円(税込)です。
TourBox NEOはいわゆる左手用デバイスで、ダイヤル・ボタンに操作を割り振って、操作補助ができるものです。
Photoshopでは慣れてくるとキーボードショートカットで操作する方が、操作スピードが速いです。このセットを購入した場合、TourBox NEOによく使うキーを、ダイヤル・ボタンに割り当てていくことになります。
しかし、Photoshop使用においてはA~Zキーや、Ctrl(Command)+Alt(Option)+Shiftなど多数のキーを使用するため、どうしてもTourBoxでは割り振れるキーの数が足りないです。
実際の操作では、結局キーボードとTourBox NEOを両方使用することになり、わずらわしさを感じることになります。
以上のような点から、Photoshopで仕事ををする人が左手デバイスを使うことは、実際の現場では多くないです。
Photoshopにおすすめのノートパソコン

クリエイティブノートパソコンDAIV N6-I9G90BK-B
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i9-14900HX プロセッサー |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4090 Laptop GPU |
メモリ | 標準容量64GB (32GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
パネル | 16型 液晶パネル (ノングレア / DCI-P3 カバー率99% / Dolby Vision対応) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
Photoshop向けノートパソコンのおすすめは、DAIV N6-I9G90BK-Bです。
価格は2024年10月現在、569,800円(税込)です。
ノートパソコンの中でもハイスペックな部類になります。
グラフィックスはRTX4090 “Laptop GPU“なので、デスクトップ用のRTX4090よりは劣りますが、ノートパソコンとしては最高レベルです。
できればM.2 SSDをもう一基増設して、「一基を起動ディスク、もう一基をPhotoshopの仮想記憶ディスク」に割り当てたいです。
Photoshopで使うPCで重視するポイント
上で挙げたパソコンはどのような基準で選んでいるか、ここから解説します。
Photoshopに使うPCは、この4つのスペックを重視して選ぶ必要があります。
- CPU(「プロセッサ」は同じ意味です)
- グラフィックス(「グラフィックカード・グラフィックボード・ビデオカード・GPU」などは同じ意味です)
- メモリ容量(「RAM容量」は同じ意味です)
- M2. SSD
具体的なおすすめスペックは次の表のようになります。すべて処理速度と画面表示の速度に影響するので、これらのスペックが高いほど作業がスムーズになります。
CPU | Core i9またはRyzen9 |
グラフィックス | Nvidia製のGeForce RTX4090 |
メモリ容量 | 32GB~64GB |
M2. SSD | 2TB以上のNVMe SSDを2基搭載 |
その他に追加しておくべきもの
イラスト向け液晶ペンタブレットセット以外の場合、もし価格面で余裕があれば、ペンタブレットを使用するとPhotoshop操作がはかどります。
ペンタブレット
Wacom のペンタブレットについてはマウスコンピューターサイト内では液晶ペンタブレットしか選ぶことができません。液晶画面付きではない安価なペンタブレットでもPhotoshopで使うには十分役立ちます。
モニター
色について正確に表示する必要がある場合、ディスプレイについてはEIZOのカラーマネジメント可能なものがベストです。
印刷・デザイン作業で色を正確に表示する必要がなければ、マウスコンピューターのサイト上でカスタマイズで追加できる安価なモニターでもいいと思います。
参考
Photoshop のスペックの記事ではPhotoshopに最適なPC環境がどのようなものなのか、ハードウェアの構成をさらに詳細に説明しています。是非あわせてご覧ください。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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