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Photoshopを快適に使うためのPCの推奨スペックを徹底解説

Photoshopを快適に使うためのPCのおすすめスペックPhotoshop基礎知識

Photoshopを使うための推奨スペックとは

Photoshopは主にMacやWindowsなどのPC(パソコン)で使われています。PCのCPU・メモリなどの必要スペックはどのくらいなのでしょうか。

Adobe公式サイトに必要システム構成のページがあります。おすすめ構成を大まかにまとめると以下のようになります。

WindowsMac
64ビットのIntel CPUまたはAMD CPU64ビット Intel CPUまたはApple Silicon CPU(M1)
Windows10macOS Catalina(バージョン 10.15)以降
16GB以上のRAM16GB以上のRAM
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html

用途によって必要なスペックは変わってきます。
たとえばWeb用画像の制作で画像サイズが小さくてもいいよ、という場合はおすすめ構成程度のスペックがあれば事足りることが多いです。ポスター画像制作などサイズの大きい制作をする場合は、おすすめ構成を満たすだけでは物足りないです。

この記事ではPhotoshopを使用する場面に応じて、パフォーマンスを最適化するための重視するスペックを解説します。

結論としては以下の3つを重視するとPhotoshopを高速に動作させることができます。

  • CPU(プロセッサ)
  • メモリ(RAM)
  • 仮想記憶ディスク

以下で詳細を説明します。

CPU(プロセッサ)は高クロックのものを

Photoshopは基本シングルCPUでの動作が多いです。CPUのパワーは主に、画像のサイズ変更フィルター処理時間ファイルを開く・保存するスピードに影響します。

価格面ではマルチコアよりはシングルコアの高クロック(CPUのスペックで~GHzの数値が高い)のものが安くてよいです。

もちろん動画や3DCGなど別の用途でマルチコアも使うという場合は、マルチコアでも全く問題ありません。

CPUやマザーボードの性能によってメモリ搭載量の上限が変わるので、メモリ容量にも注意してください。

Windowsの場合

Intel製CPU(corei-5、corei-7、core-i9など)と、AMD製CPU(Ryzen5、Ryzen7、Ryzen9など)の選択になります。

ではPhotoshopの動作にはIntelとAMDのCPU、どちらが適しているのでしょうか。

私はIntelとAMDのどちらと相性がいいのかという点は、ほとんど気にしなくてもいいと思います。

Windows PCにはほとんどの場合Intelが使われてきましたが、AMDは少し前にコストパフォーマンスの面で人気になりました。

私はAMDのRyzen9のPCを3年ぐらい使っていますが、Photoshopはプラグインも含めて不具合が起きたことはほとんどないです。Ryzenも十分おすすめできます

IntelのCPUですが、”Cerelon(セレロン)”に限ってはおすすめできません。ローエンドCPUのため動作が遅いものがほとんどです。安価なので安さが売りのPCに多く使われていますが価格なりの性能となります。

PCスペックに”Cerelon”と書いてあるもの以外を選択しましょう。

事務作業用にCerelonのノートPCを買ったことがあるのですが、購入当初はそこそこの動作スピードが出ていたものの、アプリケーションを増やしていくと、PCの動作が起動から何から遅くて使えない感じになり、だんだん使わなくなりました。長く使いたいならCerelonのPCはなるべく避けた方がよいです。

Macの場合

軽めの作業であればMac Book・iMac、ヘビーな作業であればMac Studio・MacProという選択になります。

またCPUの新旧ではIntelとApple Silicon(M1・M1 Pro・M1 Max・M1 Ultra)のCPUの選択肢があると思います。

Apple Silicon M1プロセッサはメモリ(RAM)搭載量の上限があるので注意してください。最大で16GBですのでウェブ用途以外の大きな画像(大体3000pixel以上)には向いてないと思います。

Apple Silicon M1 Pro・M1 Max・M1 Ultraプロセッサは最大メモリ(RAM)搭載量がそれぞれProは32GB・Maxは64GB・Ultraは128GBとM1に比べて向上しました。用途と価格に応じて選ぶとよいと思います。

 M1M1 ProM1 MaxM1 Ultra
最大メモリ(RAM)搭載量16GB32GB64GB128GB

Adobe公式サイト:Apple SiliconでのPhotoshopの使用

「Mac Studio」はPhotoshopに使えるのか

2022年3月に新しく発表されたMac Studioですが、CPUはM1 MaxまたはM1 Ultraプロセッサ、メモリ構成が標準で32GB・64GB、という構成でPhotoshopの使用にも申し分ない構成になっています。

Mac Studioの場合、自前でメモリをカスタマイズするのは難しいのではないかと思います。メモリ構成はこの記事のメモリ必要量を参考に、購入時に決定しておくのがよさそうです。

WindowsかMacか

WindowsかMacかどちらがいいのか?という悩みもあると思います。

Photoshopの開発はどちらかというとMacを中心に行われています。新機能はMac版もWindows版も同時にリリースされますが、Window版は後発なこともあり(といってもかなり古いのですが)、軽めのバグが長い間放置されていることも多いです。

初心者の方は気がつかないくらいのレベルのことなのですが、長く使っていると気になることもあるかと思います。

完全に50/50のスペックならMac版の方が挙動が速いです。

ただMacの場合はスペックを求めるとどうしてもPC本体の価格がかなりあがってしまうことがあり、価格面でWindowsを選ぶ方も多いです。ちなみに私の場合、昔はMacしか使っていませんでしたが、今はWindowsを使っています。

【参考】CPUベンチマークスコア(数値が高いほどPCの動作が速い)

シングルスレッドスコア(Photoshopなど非マルチタスクの目安)

Apple M1 Pro 10 Core 3200MHz 3,858
Apple M1 Max 10 Core 3200MHz 3,844
Apple M1 Pro 8 Core 3200MHz 3788
Apple M1 8 Core 3200MHz 3,773

AMD Ryzen9 5900X 3,495
AMD Ryzen9 3900X 2,726
AMD Ryzen7 5800X 3,489
AMD Ryzen7 3800X 2,736

Intel Core i9-12900 4,169
Intel Core i9-11900 3,447
Intel Core i7-12700 3,871
Intel Core i7-11700 3,147

マルチスレッドスコア(動画・CGレンダリングなどのマルチタスクの目安)

Apple M1 Pro 10 Core 3200MHz23,553
Apple M1 Max 10 Core 3200MHz 23,468
Apple M1 Pro 8 Core 3200MHz 18,190
Apple M1 8 Core 3200MHz 15,109

AMD Ryzen9 5900X 39,549
AMD Ryzen9 3900X 32,873
AMD Ryzen7 5800X 28,496
AMD Ryzen7 3800X 23,325

Intel Core i9-12900 39,397
Intel Core i9-11900 23,332
Intel Core i7-12700 31,016
Intel Core i7-11700 21,048

ベンチマークサイトPassMark より

Windows OSはWindows11 Pro、Windows11 Homeなどバリエーションがあるのですが、どちらを使ってもPhotoshopには影響ありません。

メモリ(RAM)はできれば32GB以上で

メモリ容量はどれだけ大きなサイズの画像を扱えるか、レイヤー数をどのくらいまで増やしても快適な動作スピードを維持できるか、に影響します。

大きな画像や多くのレイヤーを扱う場合、メモリ(RAM)が少ないと動作速度が極端に落ちます。メモリ搭載量はかなり重要です。

  • Web用途など一辺が1000~2000pixel程度の画像であれば、16GBぐらいあればよいと思います。
  • ポスターサイズのレタッチなど一辺が5000~10000pixelの画像を使用するのであれば、32~64GBをお勧めします。
  • 大抵の人は64GBで十分ですが、3Dや動画などメモリを大量に消費する複数のアプリケーションを同時に動かしたいときは64GBでも足りないことがあります。

下の表は”10000×10000ピクセル、ファイルサイズ3GBのレイヤーファイル”で、Photoshopのメモリ割り当てを変えてファイルを開くスピードをテストしてみた例です。メモリ割り当てが大きいほど動作スピードが上昇します。

Photoshopの処理メモリ割り当て:8GBメモリ割り当て:32GB
ファイルオープン13秒11秒
画像サイズを50%に縮小104秒34秒
メモリ割り当ての違いによる所要時間の差

仮想記憶ディスクはSSDで

Photoshopは動作中にメモリが足りなくなったときに、一時的にデータを仮想記憶ディスクに移動させます。大きなサイズの画像ではこの移動を頻繁に行うため動作スピードに大きく影響します

そのため環境設定で仮想記憶ディスクに高速なディスクを指定すると、大きな画像や多くのレイヤーの処理がかなり軽くなります。NVMe SSDなどの読み書きが高速なSSD(500GB以上)を仮想記憶ディスクに指定できると最善です。

もしSSDが無理でもHDDがあるだけでかなり変わってくるので、大きな画像を扱う場合は仮想記憶ディスクが必須です。WindowsもMacも起動ディスクの空き容量が少なくなると動作が不安定になるので、起動ディスク以外にSSDがもう一つあるとベストです。

Photoshopの仮想記憶ディスクのおすすめ例

お使いのPCに空きM.2スロットがある場合は、以下のようなものがおすすめです。

GPU(グラフィックカード)は今後重要

最新のPhotoshopでは、ネイティブキャンバスという機能で、グラフィックカードが画面表示の高速化に利用され始めています。

Photoshopではこれまで”CPU”が担う処理が多く、”GPU”が担う部分は多くありませんでした。しかし近年のPhotoshopにはネイティブキャンバスなどGPUを積極的に使う機能が搭載され始めています。今後は動作の高速化のためにGPUの担う処理をより増やしていく方針のようです。

今後GPU処理の要求スペックは高くなっていくと思われるので、GPUはGeforce RTX2060以上のものが良いと思います。

Nvidia GeForceグラフィックス(GPU)のおもなラインナップ(製品末尾によって変化あり)
  • 高スペック
    GeForce RTX™ 3090(PassMarkスコア 26,324)

    (GeForce RTX™ 3090Ti はPassMarkスコア 32,038)

  • GeForce RTX™ 3080(PassMarkスコア 24,780)

    (GeForce RTX™ 3080Ti はPassMarkスコア 26,646)

  • GeForce RTX™ 3070(PassMarkスコア 22,075)

    (GeForce RTX™ 3070Ti はPassMarkスコア 23,237)

  • GeForce RTX™ 2080(PassMarkスコア 18,712)

    (GeForce RTX™ 2080Ti はPassMarkスコア 21,782)

  • GeForce RTX™ 3060(PassMarkスコア 16,903)

    (GeForce RTX™ 3060Ti はPassMarkスコア 20,158)

  • GeForce RTX™ 2070(PassMarkスコア 16,080)

    (GeForce RTX™ 2070SUPER はPassMarkスコア 18,168)

  • GeForce GTX™ 1080(PassMarkスコア 15,245)

    (GeForce GTX™ 1080Ti はPassMarkスコア 18,250)

  • GeForce RTX™ 2060(PassMarkスコア 13,934)

    (GeForce RTX™ 2060SUPER はPassMarkスコア 16,497)

  • GeForce GTX™ 1070(PassMarkスコア 13,475)

    (GeForce GTX™ 1070Ti はPassMarkスコア 14,475)

  • GeForce GTX™ 1660(PassMarkスコア 11,678)

    (GeForce GTX™ 1660SUPER はPassMarkスコア 12,726)
    (GeForce GTX™ 1660Ti はPassMarkスコア 11,796)

  • GeForce GTX™ 1060(PassMarkスコア 10,075)
  • 低スペック
    GeForce GTX™ 1650(PassMarkスコア 7,800)

    (GeForce GTX™ 1650SUPER はPassMarkスコア 10,039)
    (GeForce GTX™ 1650Ti はPassMarkスコア 7,487)

Macの場合はiMacやMac Proに最初から搭載されているグラフィックカードで問題ないでしょう。

Adobe公式サイト:Photoshop GPUのFAQ

インターネット環境は必要

ネット接続は必須です。

Adobe Creative Cloudアップデート時のダウンロード時間や、オンラインでのファイル共有などにネットワーク接続が使用されます。

高速なネット環境があれば快適ですが、オンラインで作業を共有しないのであれば、ネット接続スピードは特に高速なものは必要ないです。

モニターはEIZOがおすすめ

予算的に可能であればキャリブレーション(カラーマネジメント)ができるEIZOのColoeEdgeがいいです。

デュアルディスプレイ(2画面モニター)か広めのシングルディスプレイ環境がベストです。デュアルディスプレイの場合サブディスプレイはColorEdge以外の安めのモニターにしてもいいと思います。

作業効率の面では2画面にして左モニタに画像表示、右モニタにレイヤー、チャンネルなどのパネル類が配置できた方がよいです。

シングルモニタでも作業できなくもないですが、肝心の画像が広く表示できず、広く表示しようとするとパネル類の表示が限られてくるため、どちらかを犠牲にすることになります。

レタッチで多くのレイヤーを動かすときにはデュアルディスプレイが必須になってくると思います。

逆にイラスト制作やウェブ用画像制作などでレイヤーをあまり使わない、なおかつ大きく画像表示することが必要でない場合はシングルモニタでも十分です。

ペンタブレットはWacom

安いものでもいいのでWacomのペンタブレットIntuos Pro・Intuos・One by Wacomなどを用意したいところです。

マウスよりはカーソルの移動スピードが上がるため、単純に生産性が上がります。

また、マウスで操作していて肩こりに悩まされていた人が、ペンタブレットに変えたとたん治るケースも多いです。

XP PENなど中国メーカーの安価なペンタブレットもありますが、耐久性、安定性の面でワコムを選んでおいた方が無難かと思います。

ペンタブレットの大きさ、筆圧の段階スペックは人によると思います。

私の場合はタブレットの大きさはA4~A5で十分。筆圧の段階も少なくてもいい派です。A5サイズのタブレットでもデュアルフルHDモニターサイズの画面を問題なく操作できます。

ペンタブレットのサイズが大きいと腕がつかれますが、腕の大きなストロークで描きたい人もいるのでお好みのサイズでいいと思います。

PC販売各社のクリエイターズPCがおすすめ

PCパーツに詳しくないので手っ取り早くなおかつ安くPCを購入したい、という方はPC販売各社のクリエイター向けPCやゲーミングPCがおすすめです。

クリエイター向けPCは静止画・動画制作に適合する様に設計されています。また、ゲーミングPCはクリエイターPCとスペック的に共通するところが多いので、転用が可能です。

私の自宅のPCはFRONTIERさんから購入しました。

メモリ容量(RAM)は少ないものもあるので、注文時にメモリ容量だけカスタマイズして増やすのがよいと思います。

クリエイターPCやゲーミングPCを販売するサイトを挙げてみました。興味があれば見てみてください。

この中でもマウスコンピューターはCMなどで知名度があるので人気があります。この記事の内容を踏まえて、マウスコンピューターでどのPCを選べばよいのかをまとめてみましたので、よろしければご覧ください。

まとめ

Photoshopで特に重要なのはCPU・メモリ(RAM)・仮想記憶ディスクです。

Photoshopにおすすめのスペック
  • WindowsではCorei-7~i-9またはRyzen7~9のCPU、MacではMac ProかMac Studio
  • 32~64GBのRAM
  • 512GB以上のNVMe SSD仮想記憶ディスク

大きなサイズの本格的なフォトレタッチでは数百枚のレイヤーを作りながらの作業になることも多いので、PCを選ぶときにはメモリ搭載の上限は要チェックです。

さらに金額に余裕があるなら、以下の点にも気を付けるとなおよいです。

  • 動画や3DCGアプリケーションを同時使用する場合は、メモリ(RAM)は64GBでも足りないこともあります。128GBも選択肢に。
  • CPUはクロック数(~GHz)の数値が高いほうが作業効率はよいです。

Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。

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