- Topaz Video AI 5とは?
- Topaz Video AI 5の価格は299ドル
- Topaz Video AI 5の機能
- Topaz Video AI 5に必要なPCのスペック
- Topaz Video AI 5のおもな新機能
- Topaz Video AI 5の日本語版
- Topaz Video AI 5の使い方
- Topaz Video AI 5の設定の詳細
- Topaz Video AI 5のレビュー
- Topaz Video AI 5の購入方法
- Topaz Video AI 5の無料体験版【製品版と無料版の違い】
- Topaz Video AI 5のセール・クーポン情報
- Topaz Video AI 5が対応するファイル形式
- Topaz Video AI 5のおすすめ設定
- Topaz Video AIの高速化
- Topaz Video AI 5についてのよくある質問
- Topaz Video AI 5のまとめ
Topaz Video AI 5とは?
Topaz Video AIはアメリカ企業のTopaz Labsが開発しているAIで動画を高画質化するアプリケーションです。
2024年4月10日に新しいバージョンの Topaz Video AI v5.0 がリリースされました。ユーザーインターフェイスの革新やNyxモデルの大幅なデノイズ性能向上が図られています。
バージョン2まではTopaz Video Enhance AIという名前でした。バージョン3以降はTopaz Video AIと改名されています。
このページではリリースされたTopaz Video AI 5の新機能と筆者が実際に購入して使ったレビュー・使い方の詳細を紹介します。
英語表記に慣れない方にもわかりやすいように日本語で説明していますので、Topaz Video AI購入前の方も、購入後の方もぜひ参考にしてください。
Topaz Labsの主要製品は次の3つです。すべてMac / Windows向けアプリケーションです。
「Topaz Video AI」…AIを使って動画を拡大・高画質化するアプリケーション
「Topaz Photo AI」…AIを使って静止画を拡大・高画質化するアプリケーション
「Topaz GIgapixel AI」…AIを使って静止画を拡大するアプリケーション
Topaz Video AI 5の価格は299ドル
Topaz Video AIの価格は$299(約46,000円 2024/4現在)です。
- 購入後一年間の無償アップデートが保証されています。
- 一年以内は最新のバージョンにアップグレードすることができます。
- 購入したライセンスは購入後一年を過ぎても永続的に使い続けることができます。
また、一年間の無償アップデートライセンスが切れている旧 Video Ehnance AI・Video AI ユーザーにも特別価格が用意されています。
Topaz Video AIには、無料体験版もあるので、動作スピードなどを実際に手元の動画で一度試してみることをおすすめします。
Topaz Video AI 5の機能
ノイズを除去
- 数百万フレームでトレーニングされたAIが、ノイズとディテールを区別してデノイズします。
- 高精度の顔認識機能を使って、人物の顔から細部を復元します。
手ぶれを抑える
- 前後フレームから新しいフレームを生成して、スムーズなフレームレート変換をしたりスローモーション動画を作成できます。
なめらかなスローモーションを作成
- カメラの動きを検知して、高精度に手ぶれ補正します。
動画を高精細に拡大
- 高品質な4K、8K、最大 16K 解像度への拡大
Topaz Video AI 5に必要なPCのスペック
Topaz Video AIに必要なPCのスペックは以下のとおりです。Windows 7・8はサポートされていません。MacはIntel / Apple Mシリーズをサポートしています。
Windowsの場合、GPUはなるべくRTX3080・3090かRTX4080・4090を使うと動作が高速です。
Windows | Mac(Intel) | Mac Silicon | |
---|---|---|---|
OSとCPU | Windows10・11 AVX2処理が可能なIntel / AMD製CPU | Catalina 10.15以降 | Big Sur 11以降 Apple Mシリーズ |
メモリ容量 | 16GB(32GB以上を推奨) | 16GB(32GB以上を推奨) | 16GB(32GB以上を推奨) |
グラフィックカード | NVIDIA:GTX900以上VRAM6GB(8GB以上を推奨) AMD:Radeon500以上VRAM6GB(8GB以上を推奨) Intel:ARC A750以上 | 2015年以降の専用GPU VRAM4GB(8GB以上を推奨) | Apple Mシリーズ |
Topaz Video AI 5のおもな新機能
新バージョンのv5.0では以下の機能が変更・追加されています。
ユーザーインターフェイスの革新
- ワークスペースが保存および再ロードされるようになりました。アプリケーションを終了しても同じプレビュー ファイルを使用して中断したところからセッションが再開されます。
- 新しいインターフェイスとアイコンが追加され、統一された外観になりました。
エクスポートの一時停止/再開
- エクスポートを 一時停止および再開できるようになりました。
- レンダリングの進行状況を失うことなく、一時的にCPUやGPUの使用率を解放することができるようになりました。
- システムの再起動、停電、予期せぬクラッシュの後でも、エクスポートセッションを復元できます。
Nyx v3モデルの追加
- Nyx 3 は、さまざまなビデオにわたるノイズ除去の品質が向上しました。
- モデルはデフォルトでシャープにならなくなり、不自然な粒子の粗さが大幅に軽減されます。
DaVinci Resolve/OFX プラグインのアップデート
- Dione DehaloとDione Robustが拡大モデルに追加されました。
- Motion Deblur はプラグイン コントロール パネルの別のセクションに移動しました。
Topaz Video AI 5の日本語版
残念ながらTopaz Video AI 5には日本語版はありません。また日本語化パッチも公開されていないため、表示言語の日本語化はできません。
現状英語版のみがリリースされています。
このあとの項でTopaz Video AI 5の使い方を具体的に日本語でくわしく説明していますので、参考にしていただければ幸いです。
Topaz Video AI 5の使い方
それではTopaz Video AI 5の使い方を説明します。もっともシンプルな使い方は次のとおりです。
動画ファイルの読み込み
Video AI起動直後は下のような画面です。購入後の初回起動時は「Activate」をクリックして、Topazサイトで登録したアカウントとパスワードを入力します。
入力して認証するとオンラインでアカウントが認証されます。Topaz Video AIに戻るとファイル選択画面になります。
画面のどこかをクリックして動画ファイルを選択するか、動画ファイルを直接ウィンドウに直接ドラッグ&ドロップします。
動画素材が読み込まれました。
「Presets」でやりたいことをえらぶ
左右のビューをクリックすると、ビューに応じた設定が右側に表示されるようになっています。
常に「今どちらのビューを選んでいるのか」を意識しながら操作を行ってください。
左右のビューは作業前の動画と作業後の動画を比較表示したり、異なるAIモデルで2つの動画を比較表示したり自由に選べるようになっています。
設定を変更する前は2つとも作業前の動画が表示されています。
どちらかのビューをクリックして「Preset」から効果を選択します。
「Preset」から選択できるのはおすすめの設定です。
ここで高精細化・スローモーションなど、どのような作業をするのかを選ぶと設定が楽になります。
4x slow motion | 4倍の長さのスローモーション動画を作成 |
8x super slow motion | 8倍の長さのスローモーション動画を作成 |
Auto crop stabilization | 手ぶれ補正をしつつ自動で画角を調整 |
Convert to 60 fps | フレームレート60FPSの動画に変換 |
Deinterlace footage and upscale to FHD | インターレースを解除し、フルHDサイズ(2K)まで拡大 |
Upscale to 4K | 動画を4Kサイズまで拡大 |
Upscale to 4K and convert to 60fps | 動画を4Kサイズまで拡大しつつ60FPSの動画に変換 |
Upscale to FHD | フルHDサイズ(2K)の動画に拡大 |
「Video」で書き出す形式を選ぶ
書き出しするResolution(動画の解像度)とFrame Rate(フレームレート)を選択します。
それぞれ「Original」は元動画のまま変更を加えないときに選びます。
Frame Rate(フレームレート)は「一秒間に何コマ表示するか」の数値です。多くの場合、以下がよく使われます。
https://canon.jp/business/trend/what-is-framerate
- 24FPS…映画
- 29.97FPS…日本のテレビやDVD
- 30FPS…日本のテレビやDVD
- 60FPS…日本の4K・8KテレビやDVD
「Preview & Export Settings」で書き出し形式を選択する
画面右下のPreview & Export Settingsから書き出しファイルの形式を選択します。
Output Type | Video(単一のムービーファイル)かImage Sequence(連番画像ファイル)を選択 |
Codec | 多くの場合、ProRes(高品質)H264(高汎用性)H265(高圧縮率・高品質)から選択 |
Profile | Codecに応じたプロファイル設定を選択(デフォルト設定でも問題ない) |
Bitrate | ビットレートのDynamic(可変)・Constant(一定) |
Quality Level | 映像の品質、Highにすると高品質だがファイルサイズが大きくなる |
Audio Mode | Copy(元の音声を維持)Convert(音声形式を変換) |
Container | 最終的なファイル形式の選択(mov・mkv・mp4) |
Apply LUT | LUTを適用(使わなくても問題ない) |
特にファイル形式にこだわりがない場合は、初期設定のH264・mp4形式が汎用性も高く一般的な出力方法です。また、H265 はさらに圧縮率が高くかつ高品質な形式です。
後工程で再編集が加わる場合は、より劣化の少ないProRes 422HQがよく使われます。
「Preview」で結果を確認する
設定が終わったらAIモデルを適用した動画をプレビューで確認します。
「Preview」ボタンをクリックすると、プレビューレンダリングが始まります。レンダリングが終わるまでは、表示はオリジナル動画のままです。
「Previews」欄にプレビューの計算状況が表示されます。
「…」→「~%」→「(チェックマーク)」の順で変化します。「(チェックマーク)」になったらプレビューレンダリングの完了です。
選んだAIモデルの適用結果が上部のビューに表示されます。
画面中央のパネルでプレビューの再生を操作できます。プレビューを再生して効果を確かめることができます。
プレビューの表示モード変更
画面表示を選ぶことができます。デフォルトはAB比較表示になっていると思います。
大きく表示したい場合はフルスクリーン表示するとよいでしょう。
外部動画プレイヤーでのプレビュー・仕上がり確認
プレビューファイル横の「…」をクリックして「Open External Player」を選ぶと、外部の動画プレーヤーでプレビューの仕上がりを確認することもできます。
「Export」で書き出す
「Export」をクリックすると本番レンダリングが始まります。レンダリングが終わると指定したフォルダにムービーファイルが書き出されます。
以上がTopaz Video AI 5の使い方です。
次の項でさらに詳しい設定をするための設定項目を解説します。
Topaz Video AI 5の設定の詳細
各機能は「Preset」で項目を選ぶことでひととおり設定されますが、各AIモデルの設定を変更することでさらに細かく仕上がりを調整できます。
各設定を調整することでTopaz Video AI 4の能力を最大限使うことができます。
Enhancement | 拡大・高精細化・ノイズ除去 |
Frame Interpolation | フレーム補間、スローモーション化 |
Stabilization | 画角を狭めることによる手ぶれ補正 |
Motion Deblur | パン・回転・ズームによるモーションブラーを抑える |
Grain | ノイズを追加 |
各項目では以下の設定ができます。
Enhancementの設定
元の動画形式と高画質化する手法を設定します。
Video Type
元の動画タイプ | 形式 |
---|---|
Progressive | プログレッシブ(近年~現在の動画データ形式) |
Interlaced | インターレース(ほとんどのVHS、DVD、DVテープの形式) |
Interlaced Progressive | プログレッシブ撮影後インターレース化された動画 |
Video TypeがProgressiveのときの設定
AI Model | 用途 |
---|---|
Proteus – Enhance MQ | 手動設定での標準モデル、詳細を手動で調整 |
Iris – Face / LQ-MQ | 低解像度の人物の顔を高精細化 |
Nyx – HQ Denoise | 高ISO感度ノイズを高精細に抑制(他の機能はOFFを推奨) |
Artemis – Denoise/Sharpen | 自動設定での標準モデル、ノイズ除去・シャープ化 |
Gaia – Upscale HQ | 元々大きい(HD相当)のサイズの動画をさらに強力に拡大 |
Theia – Detailes/Fidelity | 元動画に忠実に高精細化・ノイズ除去 |
Parameters | |
---|---|
Auto | 自動調整 |
Relative to Auto | 自動調整にマニュアル調整を追加 |
Manual | マニュアル調整 |
Add Noise | ||
---|---|---|
設定値 | 0~10 | リサイズした動画にノイズを追加します。 |
Recover Detail | ||
---|---|---|
設定値 | 0~100 | 細部の復元度合いを調整します。 |
Focus Fix | |
---|---|
OFF | Focus Fixを行わない |
Normal | 通常のFocus Fix |
Strong | 強力にFocus Fixを行う |
Focus FixはHDやUHD解像度の微妙にフォーカスがあっていない映像にのみ使用して、フォーカスを改善します。通常はOFFにしてください。
Video TypeがInterracedのときの設定
Field Order | |
---|---|
Auto-Detect | 自動検出 |
Top Field First | 一番上のフィールドを最初に表示(奇数) |
Bottom Field First | 一番のフィールドを最初に表示(奇数) |
AI model | 用途 |
---|---|
Dione DV | デジタル映像の非インターレース化 |
Dione TV | アナログ映像の非インターレース化 |
Dione TV Dehalo | アナログ映像の非インターレース化、光のにじみを軽減 |
Iris LQ | 元動画が低い品質の人物動画 |
Iris MQ | 元動画が中程度の品質の人物動画 |
Proteus | 手動設定の標準モデル、詳細を手動で調整 |
Video TypeがInterraced Progressiveのときの設定
AI model | 用途 |
---|---|
Dione Robust | 480i、576i、720i、1080iでの使用に最適 |
Dione Robust Dehalo | ハローとフリンジの除去に特化したDione Robust |
Iris LQ | 元動画が低い品質の人物動画 |
Iris MQ | 元動画が中程度の品質の人物動画 |
Proteus | 手動設定の標準モデル、詳細を手動で調整 |
Frame Interpolationの設定
フレーム補間の手法と程度を調整します。
Slow Motion | ||
---|---|---|
設定値 | 2X~16X | 2倍~16倍スローモーション化する倍率を設定 |
AI Model | 用途 |
---|---|
Apollo | 隣接4フレームを考慮する新しいスローモーションモデル |
Apollo Fast | 隣接4フレームを考慮する新しいスローモーションモデル(スピード重視) |
Chronos | 旧スローモーション効果 |
Chronos Fast | 旧スローモーション効果(スピード重視) |
Aion | 高解像度動画に対してより正確なモーション補正 |
- ぴったり2倍・4倍・8倍のフレーム数が必要な場合は「Apollo」を使用してください。
(たとえば、200%スローモーションで 30→60fps に変換するには、ちょうど2×2=4倍のフレーム数が必要なのでApolloが最適) - 計算速度を重視する場合で、ぴったり2倍または 4倍のフレーム数が必要な場合は、「Apollo Fast」を使用してください。
- 最高の品質が必要な場合、または 8倍のフレーム数が必要な場合は、「Apollo」を使用してください。
- 24→60 FPS からの変換など、他のフレーム倍数には「Chronos (Fast) 」を使用します。
Duplicate Frames | |
---|---|
Replace | 重複しているフレームがあった場合に補間フレームに置き換え |
Sensitivity | ||
---|---|---|
設定値 | 1~100 | 重複フレームを削除する感度を上げる |
Stabilizationの設定
Method | |
---|---|
Full-Frame | 手ぶれ補正時に元素材のピクセル数を維持して、周囲が足りないところはピクセルを補完(処理時間が長い) |
Auto-Crop | 手ぶれ補正時に周囲が足りないところがあれば、画角を狭める(処理時間が短い) |
Strength | ||
---|---|---|
設定値 | 0~100 | 手ぶれ補正の強度 |
Option | |
---|---|
Rolling Shutter | ローリングシャッター歪みを軽減する |
Jittery Motions | 視差ゆがみやタイリングモーションを補正する(処理時間が大幅に増加する可能性がある) |
Motion Deblurの設定
AI model | 用途 |
---|---|
Themis | モーションブラーを抑制してシャープネスとディテールを向上させる |
モーションブラー(動きによるぼけ)を抑制します。選択項目はThemis一つです。
Grain の設定
Amount | ノイズの量 |
Size | ノイズのサイズ |
Topaz Video AI 5のレビュー
ワークフローの面では前のバージョンで搭載された比較ビューに加えてワイプ表示など、いろいろな表示方法が選べるようになったため利便性がさらに向上しています。
ユーザーインターフェイスも洗練され、画面の配色や操作感がより整理された印象です。
また、ノイズ除去モデルがNyx v2からNyx v3にアップデートし、より強力なデノイズができるようになりました。
細部のディテールを維持しつつ強いデノイズ効果を期待できるため、暗所で撮った映像にも高い効果を期待できます。
Topaz Video AI 5は映像高画質化アプリケーションの業界標準となっています。すでに動画・CGの制作現場では必須になってきている感があります。
ほかにも動画を高精細化するアプリケーションはいくつかあるのですが、Topaz Video AIほどプロユースに耐える機能は持っていないのが現状です。
Topaz Video AIは毎週のようにアップデートが重ねられており、日々最新のAI技術が搭載されていっているところが最大の魅力になっています。
Topaz Video AI 5の購入方法
Topaz Video AI 5はTopaz 公式サイトで購入することができます。Amazonや楽天などでは販売されていません。
Topazの公式サイトは英語表記です。
購入に戸惑われる場合は下記を参考にしてください。支払い方法はクレジットカードか Paypal(PayPayではありません)です。入力はアルファベットを使用してください。
日本で発行されたVISAやMastercardなどのクレジットカードでも問題なく購入できます。
日本の輸入代理店などで購入するより、直接公式サイトで購入する方が早くて安価です。
Topaz Video AIは購入後30日間は、いかなる理由であっても返金保証が受けられるので安心です。
Topaz Video AI 5の無料体験版【製品版と無料版の違い】
Topaz Video AI 3は無料の体験版が用意されています。
自分の持っている動画がどの程度きれいになるのかを試すには、無料の体験版が有効です。購入前にTopaz Video AIの効果をみさだめたり、自分のワークフローに取り込めるのかを見るのもいいと思います。
Topaz製品のダウンロードページに移動してVideo AIのDownload Nowから
・ をクリックします。体験版は動画を書き出すこともできますが、下の画像のように動画に透かしが入ります。
Topaz Video AIを使用予定のPCで動作に問題がないか、動画の書き出しにどのくらいの時間がかかるのかなどを試すといいでしょう。
Topaz Video AI 5のセール・クーポン情報
以前は Topazのクーポンコードがあったのですが、Topazがクーポンコードのシステム自体をやめてしまいました。
過去にあった「GETVIDEOAI」などのクーポンコードはすべて利用できなくなっています。
Topaz Video AI 5が対応するファイル形式
Topaz Video AIで扱える動画形式は以下の形式です。標準的な動画形式には対応していると考えてよいでしょう。
読み込みファイル形式 | .avi .dv .flv .m1v .mkv .mov .mp4 .mpg / .mpeg .mxf .ts .vob .webm .wmv .jpg / .jpeg .png .tif / .tiff |
書き出しファイル形式 | PreRes 422(.mov) H264(.mp4) H265(.mp4) VP9 TIFF Lossless 8bit/16bit PNG 8bit/16bit |
Topaz Video AI 5のおすすめ設定
Topaz Video AI 5を使うときの、目的別おすすめ設定をまとめました。
AIモデルの選択次第で大きく結果が変わることがあります。すべての場面でこれでいいというわけではないですが、参考にしてください。
動画の手ぶれを抑えたい | Stabilization → Auto-Crop → Strengh50 |
動画のノイズを抑えたい | Enhancement → Nyxモデル |
動画を拡大したい | Enhancement → Gaiaモデル |
人物の動画の顔を高画質化したい | Enhancement → Iris-Faceモデル |
Topaz Video AIの高速化
Topaz Video AIのレンダリングスピードはGPU(グラフィックカード)の性能に大きく依存しています。
レンダリングスピードを高速化するにはGPUの入れ替えが最も有効です。
GPU(グラフィックカード)によるレンダリングスピードの違い
以下はGPUの違いによるTopaz Video AI 4.1の動作速度です。数値が大きいほど高速です。Nvidia製のグラフィックカードを搭載できないMacはどうしても計算速度が遅くなりがちです。
Artemis | Iris | Proteus | Gaia | Nyx | |
RTX4090 | 33.12 | 30.82 | 27.56 | 14.64 | 12.94 |
RTX4080 | 27.26 | 27.20 | 26.77 | 10.09 | 11.97 |
RTX4060 | 10.33 | 10.68 | 10.07 | 3.44 | 4.10 |
RTX3090 | 25.87 | 23.15 | 25.09 | 8.66 | 10.48 |
RTX3080 | 20.29 | 19.77 | 19.88 | 6.77 | 8.3 |
Apple M3 Max | 12.14 | 8.50 | 11.92 | 3.62 | 5.16 |
Apple M2 Ultra | 18.44 | 14.29 | 18.70 | 6.22 | 5.76 |
Apple M2 Max | 11.6 | 12.58 | 12.41 | 3.43 | 4.20 |
Topaz Video AI 5についてのよくある質問
旧Video Enhance AI や Topaz Video AI v4 からのアップグレードは可能?
旧版である Topaz Video Enhance AI や Topaz Video AI v4 をお持ちの方は、購入後1年以内の場合無料のアップグレードが受けられます。
購入1年後の最新バージョンは、追加出費なして永続的に使用できます。
購入後1年以上たっている場合でも、アップグレード価格 $199にて1年間最新バージョンにアップデートできます。
Topazのユーザーページから購入価格の確認と購入手続きが行えます。
Windows用とMac用の併用はできるのか?
インストール台数2台までの制限の中で、Windows用とMac用をどちらでも2台分使うことができます。
一度の購入で、Windows1台とMac1台での使用も可能です。
同時使用は1台までとされています。
Photo AIやGigapixel AIとの違い – 静止画にも使えるのか?-
TIFF形式や PNG形式などの連番画像の動画には対応していますが、一枚の静止画で試してみたところアプリケーションが反応せず使えませんでした。
静止画を拡大する用途ですと、同じTopaz LabsのTopaz Photo AIを使った方が品質面でもよさそうです。
特に効果が出やすい動画は?アニメ動画に対して効く?
私が試した範囲では、以下の動画がTopaz Video AI 5の効果が最も出やすいです。
効果が薄いと感じられる映像でも、単純に従来方式のバイキュービック法などで拡大するよりは、かなりきれいに仕上がります。
Topaz Video AI 5のまとめ
Topaz Video AI 5は他の動画高画質化アプリケーションに比べて信頼性も高く、機能も豊富です。
毎週のようにマイナーアップデートが実施されているので、最新の動画高精細化技術もすぐに取り入れられることが多いです。
筆者も仕事でよく使っており、周囲の動画プロダクションでもほとんど導入されています。すべての動画制作者におすすめできるアプリケーションと言ってもよいかと思います。
Topaz製品はTopaz labs公式サイトから購入することができます。公式サイト以外は代理店を通すため割高になってしまうため、公式サイトからの購入がおすすめです。
画像アプリケーションについての情報はこちらのページにまとめています。
ぜひご覧ください。
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