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Photoshopバージョン22.5以降の3D機能の廃止と今後について

Photoshopバージョン22.5以降の3D機能の廃止と今後について Photoshop最新情報

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Photoshop2021(2021年8月リリースのバージョン22.5)以降において3D機能が段階的に廃止されることになりました。

これからも今までの3D機能を使い続けたい場合、Photoshop2021バージョン22.2のダウンロードをお勧めします。

廃止される予定の機能

バージョン22.5以降は段階的に以下の機能が使えなくなります。(上記公式サイトより)

  • 3D ワークスペースでのすべての操作
  • 3D プリント
  • 法線マップフィルターおよびバンプマップフィルター(これらのフィルターが適用されたスマートオブジェクトを含む)
  • 照明効果
  • すべてのあらゆる押し出し(テキストの押し出しを含む)
  • 球パノラマの編集とサポート
  • すべての 3D 形式の読み込み/書き出し

Photoshop3D機能廃止の背景

背景としてはAdobeのAllegorythmicの買収により、Photoshopの3D機能とSubstance製品の機能が重複してきたので、社内リソースの効率化が図られたということがあると思います。

それに加えて、Photoshopは画面描画高速化のために、描画処理をCPUからGPUに置き換えていくタイミングでした。プログラム書き換えの時期と重なったことも一因だと考えられます。

Substance製品というのは簡単に言えば3DCG用のテクスチャ作成アプリケーションのことです。詳しくは以下をご覧ください。

この中で広く使われているのはSubstance 3D PainterSubstance 3D Designerです。

これまでのPhotoshopの3D機能を使い続けたい場合

Photoshop2021バージョン22.5での3D機能の使用

Photoshop2021バージョン22.5では一部の3Dを使用することができません。

3D機能を使用するためには「環境設定」→「テクノロジープレビュー」→「ネイティブカンバスを無効にする」をオンにして一旦Photoshopを終了し、再度起動させます。

環境設定はそれぞれ以下のメニューから
Windows:「編集」メニュー→「環境設定」→「テクノロジープレビュー
Mac:「Photoshop」メニュー→「環境設定」→「テクノロジープレビュー

Photoshopの環境設定メニュー

Photoshopのネイティブキャンバス無効化

これまでの3D機能の維持のために

これまでのPhotoshopの3D機能を引き続き使い続けたい場合は、Photoshop22.2を使うことが推奨されています。

2021年8月から2年間(2023年8月まで)はバージョン22.2をダウンロードできる予定です。

Photoshop”2021”のうち最も新しいバージョンは”バージョン22.5”なので22.2と22.5は同じコンピュータにインストールできません。Adobe Creative Cloudアプリケーションを使ってPhotoshop2021をバージョン22.2にダウングレードして使うことになります。

ダウングレードするにはAdobe Creative Cloudを起動して「他のバージョン」を選ぶことで対象バージョンをインストールすることができます。

Photoshop2022がリリースされたので、Photoshop2022(バージョン23)とPhotoshop2021(バージョン22.2)を同じPCにインストールできるようになりました。

Photoshopの旧バージョンのインストール設定

Photoshopアップデート時に過去バージョンを残す設定にするには、アップデートのインストール時に出る「以前のバージョンを削除」のチェックボックスを外します。

将来的なPhotoshopの3D機能 ※2021年10月24日追記

公式サイトより引用

3D 製品の Substance ラインは、最先端の 3D モデリングおよび作成ツールと、Photoshop の画像処理、合成、レイヤーベースのドキュメントおよびインターフェイスを備えており、Substance 製品で作成された 3D コンテンツの配置と操作に最適です。Substance 製品の 3D 作成ツールの改善の継続、新しい 3D 機能の追加、他の Adobe 製品への共通 3D レンダラーの拡張を通じて、Photoshop にも同じレンダリングエンジンが組み込まれ、Substance モデルおよびテクスチャの整合性のとれた表示と操作を Photoshop 内でも行えるようになります。

今後はSubstance製品の3D機能の開発を通じてPhotoshopにも同じレンダリングエンジンが組み込まれ、機能が充実していくとのことです。

※2021年10月24日追記

上記記述ですが、2021年10月24日に確認したところ削除されていました。

Substanceを使ってね、ということでしょうか。

現状は下記の記述になっています。

Photoshop の 3D 機能は将来的にどうなるのでしょうか?

現状、Photoshop に高度な 3D 機能を再導入する具体的な計画はありません。

とは言いつつも、Illustrator2022にはSubstanceの機能が一部搭載されていました。Photoshopにも同じような機能が搭載されるのでしょうか。

Illustrator2022の3D機能

まとめ

急な発表だったので、私も驚きました。Photoshopの3D機能はCG系でも使っている人は少なかったと思うので、大きな痛手がある人は少ないかもしれません。ただCGになじみの少ない人で手軽にアクセスできるCGという点では使っていた人もいると思います。

また、照明効果などは3D機能が搭載される前からあった簡易立体画像作成機能ですし、私もたまに使っていました。法線マップ・バンプマップ作成機能はCG系の人もこれだけは使っていたという人も多いと思います。

できればこの辺りの機能は残しておいてほしかったです。将来的なバージョンで同じような機能が追加されることを望みます。

Photoshopの照明効果の使用例

照明効果の使用例

今後も使いたい人は今のうちにバージョン22.2(Photoshop2021)をダウンロードして、消さずに所持し続ける方法しかないのかなと思います。

Photoshop2023がリリースされるとPhotoshop2021はダウンロードできなくなります。
※エンタープライズ版を除く

Photoshop個人版・グループ版は現行の一つ前のバージョンまではダウンロードできます。Photoshop2022が現行の場合Photoshop2021シリーズはダウンロード可能です。

Photoshopの最新情報はこちらにまとめています。ぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

Photoshopと画像・動画アプリケーション情報を発信。
美術大学時代に絵画を専攻。独学でPhotoshopを学び、レタッチカンパニー数社を経て現在はCG・動画アーティスト。Adobe Japan Prerelease Adviser。
Mdn「デザインのネタ帳 プロ並みに使える写真加工 Photoshop」共著。

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