Photoshop2022のオブジェクト選択ツール
Photoshop2022のアップデートでオブジェクト選択ツールが更新され、画像上の物体を自動で認識してくれるようになりました。
この新機能により物体の選択作業がワンクリックで行えるようになっています。
今回は新しくなったオブジェクト選択の使い方と、どの程度の精度で選択できるのかについて検証していきます。
オブジェクト選択ツールの使い方
Photoshop2021までの従来のオブジェクト選択ツールの使い方
まずはオブジェクト選択ツールをPhotoshop2021までと同じように使う方法です。
「オブジェクトファインダー」のチェックボックスをOFFにして、投げ縄ツールモードで物体を大体で囲むと、Photoshopが自動的に物体の輪郭に合わせて選択範囲を補正してくれます。
多少輪郭とずれていても補正して輪郭に合わせてくれます。
選択範囲が下のように補正されます。
これがPhotoshop2021までのオブジェクト選択ツールでした。
オブジェクトファインダー
ここからはPhotoshop2022からの新機能です。オブジェクトファインダーという機能が追加されました。
オブジェクトファインダーの使い方はオブジェクト選択ツールを選んで、「オブジェクトファインダー」のチェックボックスがONにするだけです。(初期設定はONです。)
これでオブジェクトファインダーの更新アイコンがくるくる回転し、画像上の物体の認識が始まります。
オブジェクト選択ツールの設定はオプションパネルにあります。
「オブジェクトファインダーの更新」アイコンの回転が止まったら、認識完了です。
この画像に限らず、ところどころ物の途中で切れてしまったり、重なって選択されてしまうことが多いです。(Photoshop2022バージョン23.0.0現在)
すべてのオブジェクトをマスク
またレイヤーパネルのパネルメニューや、レイヤー右クリックから「すべてのオブジェクトをマスク」を選ぶと、この認識した物体のグループマスクを全部一度に作ってくれる機能もあります。
オブジェクトファインダーの場合、カーソルを動かすだけでは”どことどこをマスク分けしてくれるか”が分かりにくいですが、「すべてのオブジェクトをマスク」を使うと出来上がりマスクを一気に見ることができるのでわかりやすいです。
上の画像の青い部分がオブジェクトファインダーでのハイライト、点線が選択範囲です。
ハイライトされる形と、出来上がる選択範囲の形は少しずれが生じます。
その他のオプション
こちらはオブジェクト選択ツールのその他のオプションです。
ハイライトされる色やハイライトの仕方を設定できます。基本的に色以外は初期設定でも問題ないかと思います。
「オブジェクト一部削除」はオブジェクトファインダーがOFFのときに、選択範囲の削除をオブジェクト認識で行うかどうかの設定です。こちらもONのままで問題ないでしょう。
ハイライトされるアウトラインの太さや不透明度も設定できます。
オブジェクト選択の精度
オブジェクト選択ツールはアンチエイリアスが弱く、エッジは少しがたがたします。(選択範囲をクイックマスク表示で赤くしています。)
小さなへこみもやや苦手なようです。
まとめ
オブジェクト選択ツールはオブジェクトファインダーが追加されたことで大幅に変わりました。
精度的に今一つのところもありますが、「選択とマスク」を併用することできれいなマスクに修正できることも多いと思います。
以前のように一からブラシやパスで選択範囲を作っていくよりは、使い方次第で作業をショートカットできる部分もあると思います。ぜひ活用してください。
Photoshop2022のその他の新機能についてはこちらの記事にまとめています。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
Photoshopの最新情報はこちらにまとめています。ぜひご覧ください。
コメント