画像生成AI「Stable Diffusion」はモデルを変更することで、様々な分野のイメージを生成することができます。
2023年6月も素晴らしいモデルが次々と発表されました。
この記事では2023年6月に発表された最新のモデルも加えて、先月紹介できていないおすすめのStable Diffusionモデルを7つ紹介します。
先月はここには載せていない別のおすすめモデルを紹介しているので、まだご覧になっていない方は2023年5月のおすすめ記事もぜひご覧ください。
- 実写人物のためのStable Diffusionのおすすめモデル
- アニメ・イラストスタイルのStable Diffusionのおすすめモデル
- 実写全般のためのStable Diffusionのおすすめモデル
- Stable Diffusionで生成した画像のライセンスについて
- Stable Diffusionにおすすめのグラフィックボード
- Stable Diffusionにおすすめのパソコン
- Stable Diffusionにダウンロードしたモデルをインストールする方法
- Stable Diffusion webuiでモデルを使用する方法
- Stable Diffusionで生成した画像をTopaz Photo AIで拡大
- まとめ
実写人物のためのStable Diffusionのおすすめモデル
yayoi_mix (v1.1)
2023年6月3日リリースのモデルでしたが、1週間後の6月10日に早くもv1.1にバージョンアップしました。
BRAv5を含むモデルということで、Chilloutmixでもなかなか出にくい顔をバリエーション豊かに出すことができます。
実写アジア系人物モデルでは、かなり完成度の高い部類になると思います。同じ作者のKisaragi_mixもおすすめです。
License:creativeml-openrail-m
Hugging Faceからのモデルダウンロードの仕方
Hugging Faceではモデル名の下に表示される「Files and Versions」のタブをクリックし、「○○.safetensors」または「○○.ckpt」を探してクリックするとモデルをダウンロードすることができます。
※「○○.safetensors」と「○○.ckpt」両方ある場合はセキュリティ度の高い「○○.safetensors」を推奨
BracingEvoMix v1
BracingEvoMixもOpenBraというBRA系のモデルと、後で紹介するDreamShaperなどを使ってモデルを制作されています。
リアルで細かい描写が特徴です。
yayoimixよりはBracingEvoMixのほうがBRAの影響が強く出るモデルのようです。
License:creativeml-openrail-m
magicMIX realistic v5
Chilloutmixに似た感じの、少しイラストっぽい顔が生成できるモデルです。生成結果も安定している印象です。
実写系・イラスト系の間くらいの絵を出したいときに便利なモデルです。
License:creativeml-openrail-m
+No selling models
アニメ・イラストスタイルのStable Diffusionのおすすめモデル
LastpieceMix
柔らかいタッチが特徴のモデルです。ソフトでかわいい印象の絵柄を出力します。
きれいな陰影が出やすいと思います。
VAEの使用が推奨されています。VAEを使用しない場合、白っぽくコントラストの弱い画像になります。
License:creativeml-openrail-m
GhostNote_m0528
ドラマチックで強めのインパクトのある絵柄が特徴です。
プロンプト次第ですが、迫力のあるはっきりした明暗が出る傾向があります。
こちらもVAEの使用が推奨されています。VAEに迷う場合は「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」でいいと思います。
License:creativeml-openrail-m
Dark Sushi Mix 2.25D
雰囲気が暗めで描写が細かいモデルです。見た目のオリジナリティが高く、独特の画風が生成されます。
CivitAIにはColorful(カラフル)、Brighter(明るい)など他のバリエーションもあるのでお好みで変えてみるのもいいと思います。
こちらもVAE「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」の使用が推奨されています。
License:creativeml-openrail-m
+No selling models
実写全般のためのStable Diffusionのおすすめモデル
DreamShaper6 baked vae
前回紹介したICBINPと同じく実写全般に強いモデルです。またファンタジー系イラストも同様に強力です。
アジア系人物はあまり向いていないようですが、万能タイプのモデルです。
DreamShaper6 baked vaeはVAEがベイクされていますので、VAEを使わないことをおすすめします。
License:creativeml-openrail-m
+No selling models
Stable Diffusionで生成した画像のライセンスについて
この記事で紹介したモデルは「creativeml-openrail-m」というライセンスになっています。
creativeml-openrail-mについてははせ@AI Photoさんが和訳してくださっています。また個人利用以外の場合は個別に注意が必要です。こちらもはせ@AI Photoさんのnoteで詳しく説明されているので、参考にさせてもらうといいと思います。
Stable Diffusionにおすすめのグラフィックボード
Stable Diffusionの画像生成に適しているのは、計算速度が速くVRAM容量が高いグラフィックボードです。現在一般的に手に入る最も性能の高いグラフィックボードは「Nvidia GeForce RTX4090」です。
VRAM容量は24GBと、AI画像生成にも十分な高い性能です。
しかしRTX4090は2023年5月現在で30万円前後と高価になってしいます。
もっと安くかつ高い性能を求める場合、「Nvidia GeForce RTX4070」であれば10万円前後で入手可能です。
RTX4070はVRAM容量12GBと低くはないスペックなので、VRAM4~8GBで不便を感じている方には魅力的な選択肢になると思います。
Stable Diffusionにおすすめのパソコン
G-Tune DG-I7G70は第13世代インテルCPUとRTX4070搭載の高性能ゲーミングデスクトップPCです。RTX4070を搭載していることで、Stable Diffusionの画像生成にも適したスペックとなっています。
ゲーミングPCながら、Photoshopでの利用などクリエイティブ用途にもおすすめのPCです。
Stable Diffusionにダウンロードしたモデルをインストールする方法
ダウンロードした「.safetensors」や「.ckpt」ファイルを「stable-diffusion-webui」フォルダにある「models」フォルダの中の「Stable-diffusion」フォルダにドラッグしてコピーします。
\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion
Stable Diffusion webuiでモデルを使用する方法
「.safetensors」や「.ckpt」ファイルをコピーできたら一度コマンドプロンプトとブラウザのUIは再起動してください。
再度起動できたらStable Diffusionのメイン画面の左上「Stable Diffusion checkpoint」のところからインストールしたモデルを選びます。
これでモデルの切り替えができるので、あとはいつもどおりプロンプトや生成の設定をして画像を生成するだけです。
Stable Diffusionで生成した画像をTopaz Photo AIで拡大
Topaz Photo AIはStable DiffusionやMidjourneyで生成した画像の拡大等にも適したアプリケーションです。
Stable Diffusionの機能である「Hires.fix」や「Tile diffusion」と、Topaz Photo AIを組み合わせることで、高解像度の画像作成も可能になります。
筆者が実際に自腹で購入してレビューした記事を書いていますので、参考にしてください。
まとめ
Stable Diffusionのモデルは日々様々なモデルが生み出されていっている状況です。
次々に素晴らしいモデルがリリースされるので試すひまがないほどなのですが、この記事に挙げたモデルはどれも質の高いものです。
前回のモデル紹介の記事ともども参考にしてみてください。
画像アプリケーションについての情報はこちらのページにまとめています。
ぜひご覧ください。
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