あなたは自分が撮った写真を美しく加工したいと思いませんか?
どのアプリケーションを使ってもうまくいかない、操作が難しい、と悩んでいるあなたに解決策があります。「Topaz Photo AI」という画像編集ソフトは、自動修正・スタイリング機能によって、写真を簡単に高精細にすることができます。
このレビュー記事では、「Topaz Photo AI」の使い方と特徴も詳しく説明しますので、是非参考にしてください。
Topaz Photo AIは、アメリカ企業のTopaz LabsがリリースしたAI技術で画像を高画質化するPC用アプリケーションです。
Topaz LabsはAI技術を活用した画像・動画編集ソフトを開発しており、自動修正・スタイリング機能によって、あなたの写真や動画をプロレベルに仕上げることができます。
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- Topaz Photo AIとは -Image Quality Bundleとの違い
- Topaz Photo AIで画像を高画質化した例
- Topaz Photo AIのレビュー いいところ・いまいちなところ
- Topaz Photo AIの簡単な使い方
- Topaz Photo AIの各機能
- Topaz Photo AI v1.0.6以降の変更点
- Recover Facesの設定による人物画像の変化
- Topaz Photo AIのPhotoshopプラグイン
- Topaz Photo AIの必要スペック
- Topaz Photo AIが対応するファイル形式
- Topaz Photo AIの価格
- Topaz Photo AIの無料体験版
- Topaz Photo AIのセール・クーポン情報
- Topaz Photo AIの購入方法
- まとめ
Topaz Photo AIとは -Image Quality Bundleとの違い
もともとTopazでは「Image Quality Bundle」というTopazアプリケーションのセットが販売されていたのですが、「Photo AI」はこのImage Quality Bundleの後継製品として、静止画向けの画像高精細化アプリケーションの決定版となります。
元となっているのは、下記の三つのアプリケーションです。
- Gigapixel AI…AIを使用して画像を拡大する
- Denoise AI…AIを使用して画像のノイズを除去する
- Sharpen AI…AIを使用して画像の”ぼけ”や”ぶれ”を緩和する
これらの機能が合わさったものに自動認識(AUTOPILOT)機能が追加されたものがTopaz Photo AIです。
カメラで撮影された画像の暗部ノイズや、3DCGでレンダリングされたレンダリングノイズなどもAIを使って強力に除去することができます。
Topaz Photo AIで画像を高画質化した例
まずはTopaz Photo AI の機能を説明するよりは、実際の効果を見ていただいた方が早いでしょう。
各画像の左が使用前、右が使用後です。






これらの画像のように、Topaz Photo AIを使うとJPEG圧縮で劣化した画像をきれいにしたり、解像度が低い画像を高解像度にすることができます。
Topaz Photo AIのレビュー いいところ・いまいちなところ
製品を実際に購入して使用してみました。私はTopaz Gigapixel AIも日ごろ使用しているのですが、AIが日進月歩でアップデートしているためか想定以上にきれいな仕上がりでした。

Face Recoveryも搭載されており、最新のGigapixel AIの機能も踏襲されているようです。

Topaz Photo AIのAUTOPILOT機能
Autopilot は各画像をインテリジェントに分析し、DeNoise AI、Sharpen AI、および Gigapixel AI の力を組み合わせて、起動後数秒以内に画質を向上させます。オートパイロットは、自動的に検出された被写体や顔など、画像の重要な特徴をすべて報告し、さまざまな方法で AI モデルと設定の選択プロセスを自動化します。
Topaz公式サイトより翻訳
これまでは「Sharpen AI」にもノイズ削減機能があり、「DeNoise AI」にもシャープ化機能がありました。
Gigapixel AI・Sharpen AI・Denoise AIを組み合わせて使うときに、重複した機能をどのように適用すべきか迷うところがありました。
これらを一つのアプリケーションにまとめ、どの機能の組み合わせが最適な画質改善になるのかを調整するのがPhoto AIのAUTOPILOT機能になります。
AIが画像に必要と思われる加工を自動的に判断して、ベストだと思われる調整を適用してくれます。
Sharpenの特性
「Sharpen」のぼけ感の緩和については、すべてのぼけ感を除去してくれるわけではないということは認識しておいた方がよいと思います。

上の画像はパスタの画像にSharpenとDenoiseを適用した例ですが、中央の少しボケているところはシャープになっていますが、下部の大きくぼけているところはあまり変化がありません。
このように大幅なぼけを除去するものではなく、ややピントがずれたものをシャープにする機能です。
撮影の現場では「いいのが撮れたけどピントがやや合わなかった」というケースも多々あり、重宝すると思います。
Topaz Photo AIの価格メリット
価格面では、Gigapixel AI + Denoise AI + Sharpen AIが合わせて259.97ドルですから、3つの機能を合わせたPhoto AIの199ドルは価格メリットもあります。
Topazとしては単体の3アプリケーションの開発を将来的にPhoto AIに統合していく計画とのことなので、この機会にPhoto AIを導入しておくのもよいと思います。
Topaz Photo AIの簡単な使い方
それではTopaz Photo AIの実際の使い方を紹介します。
Topaz Photo AIをインストールするとデスクトップ(Macの場合はアプリケーションフォルダ)にアイコンが表示されます。ダブルクリックして起動します。

下の画像が初期画面です。画像をウィンドウにドラッグするか、「Browse Images…」をクリックして画像を読み込みます。

画像を読み込むと同時に画像の解析が始まります。初回起動時はAIモデルをダウンロードするためにやや時間がかかります。

おすすめは2画面表示です。使用前と使用後を見比べながら作業することができます。

表示倍率も同じところで変更することができます。

AUTOPILOT機能により自動的に最適な状態を提案してくれます。初期設定の4倍解像度で試してみます。

今回の場合はRecover Facesを使うと画質の荒れが大きくくっきりしすぎるていたため、Recover FacesをOFFにします。
※Recovery Facesはかなり低解像度の画像に対して非常に有効なオプションです。

下の画像が使用前と使用後の前後比較です。4倍の解像度にも関わらず、かなりきれいに拡大されているのがわかると思います。まゆ毛のあたりが特にきれいです。

同じ画像の目元のアップです。かなりきれいになっているのがわかると思います。

Topaz Photo AIにはPhotoshop用プラグインも付属しています。
Topaz Photo AIの各機能
Topaz Photo AIのインターフェイスです。ほとんどがON/OFFのスイッチで完了します。

さらに細かい調整をするには各項目をクリックして詳細を調整します。
AUTOPILOT

AUTOPILOT(自動調整)の状態が表示されます。被写体は自動で認識されるので「Subject」にカーソルを重ねて認識範囲を確認します。

- Using Autopilot Settings … AUTOPILOTの設定を使用しています
- Reset to Autopilot Settings … AUTOPILOTの設定から変更を加えたときにクリックするとAUTOPILOTの設定に戻ります
認識されていない場合は右にある「Refine」で設定を変えます。

- SUBJECT
Default…物体を自動認識します
Portrait…人物画像として物体を認識します
Landscape…風景画像として物体を認識します
SOFTNESS…境界のぼけ具合を調整します - AI BRUSH
Addで認識範囲を追加、Subtractで認識範囲を減らす
Remove Noise

ノイズ除去のON/OFFと程度を調整します。「Normal」の場合は暗部ノイズを中心に「Strong」の場合は全体のノイズを除去します。
「STRENGTH」はノイズ除去の強さ、「DETAIL」は細部の精細さをコントロールします。
Recover Faces

Face RecoveryのON/OFFと程度を調整します。
Face Recoveryは低解像度画像特化の技術なので元画像がそこそこ大きい場合はOFFにした方がきれいになります。
Sharpen

ぼけの緩和のON/OFFと程度を調整します。
- Lens Blur … カメラのピントのぼけ
- Motion Blur … 被写体の動きのぼけ

「STRENGTH」はぼけを緩和する強さ、「CLARITY」は明瞭度を調整します。
Enhance Resolution

画質をくっきりとさせる機能のON/OFFと元画像の種類を設定します。
- Natural … 自然物、人物
- Graphics … イラスト・アニメ・3DCGなどグラフィカルなもの
- Low Resolution … 元画像が低解像度なもの

UPSCALE

画像拡大の程度を、倍率かピクセル数で設定します。Maxで6倍まで拡大します。
Topaz Photo AI v1.0.6以降の変更点
- Autopilotの「Recovering ○ of ○ faces.」の右にある「Select」をクリックしてRecovery Facesを適用する顔を選択できるようになりました。
- Autopilotの細かな設定ができるようになりました。
- 新しい ”Standard” Sharpenモデルを使うことでより自然なシャープニングが行えるようになりました。
- DenoiseとSharpenがさらに細かく設定できるようになりました。
DenoiseはSTRENGTH(強さ)とDETAIL(精細さ)、SharpenはSTRENGTH(強さ)とCLARITY(明瞭さ)の項目が調整できるようになっています。 - 物体認識がより正確になりました。
Recover Facesの設定による人物画像の変化
Recovery Facesは元画像が低解像度の場合は非常に有効なのですが、元画像がそこそこ大きい場合は逆に低品質な仕上がりになってしまいます。

この状態を避けるには、”AUTOPILOTの顔認識をOFF”にする必要があります。

このようにRecover FacesをOFFにすることで画質が改善しました。
Topaz Photo AIのPhotoshopプラグイン
Photo AIのPhotoshopプラグインは、PhotoshopからPhoto AIの起動ができ、仕上がりもPhotoshopに読み込まれるというものです。
筆者はこのプラグインはあまり使っていないのですが、ワークフロー的にPhotoshopから起動できた方がいいという人もいると思います。
Photoshopプラグインは、Toapaz Photo AIのインストール時に自動的にインストールされます。
ただし、Photoshopのメジャーアップデート(2022→2023など)後などはプラグインが自動で複製されません。
そのため、「Photoshopの旧バージョンのプラグインフォルダ」→「Photoshopの新バージョンのプラグインフォルダ」へ、プラグインファイルを手動でコピー&ペーストする必要があります。

Photoshopのプラグインフォルダは以下の場所にあります。
Windowsの場合
c:\Programfiles\Adobe\Adobe Photoshop(バージョン)\Plug-ins
Macの場合
Macintosh HD/アプリケーション/Adobe Photoshop (バージョン)/Plug-ins
プラグインがインストールされたPhotoshopでは、「フィルター」メニューから「Topaz Labs」→「Topaz Photo AI」でPhoto AIを起動できます。
Topaz Photo AIの必要スペック
Topaz Photo AIの使用要件は以下のとおりです。Windows・Mac両対応です。ライセンスを購入すればWindows用・Mac用をどちらでも2ライセンス分使うことができます。
M1Macにも対応しています。
Windows OS | 10、11 (64 ビット、最新の OS バージョンを推奨) |
CPU | AVX2 命令には Intel 第 4 世代 i5 (2013 年リリース)以降 または AMD CPU (2015 年リリース) 以降が必要 |
システムメモリ (RAM) | 12GB(16GB以上推奨) |
グラフィックカード (GPU) & グラフィックメモリ (VRAM) | DirectX 12 互換の NVIDIA GTX 900 以上、 4GB VRAM (最適なパフォーマンスを得るには 6GB 以上) または AMD Radeon 400 以上、4GB VRAM (最適なパフォーマンスを得るには 6GB 以上) または Intel UHD 600 グラフィックス以上、12GB のシステム メモリ (RAM) |
モニター・表示 | 1280×720以上 |
MacOS | 10.15 Catalina以降 |
CPU | Intel 第 4 世代 i5 (2013 年リリース) 以降 または Apple M1 |
システムメモリ (RAM) | Intel CPU の場合: 16GB (最適なパフォーマンスを得るには 24GB 以上) または Apple M1 の場合: 8GB (最適なパフォーマンスを得るには 16GB 以上) |
グラフィックカード (GPU) & グラフィックメモリ (VRAM) | すべてがサポートされています |
モニター・表示 | 1280×720以上 |
Topaz Photo AIが対応するファイル形式
Topaz Photo AIが対応しているファイル形式は以下です。
- .JPG .JPEG
- .PNG
- .TIF .TIFF
- .DNG
- 各種Rawデータ(LibRawでサポートされたRawデータ)
Topaz Photo AIの価格
Topaz Photo AIは199ドル(約29,000円 2022/10現在)で販売されています。
Topaz Image Quality Bundleを既に購入されている方は、もし購入後1年以内の無料アップデート期間内ならPhoto AIに無料でアップデートできるようです。
また、Gigapixel AI・Denoise AI・Sharpen AI・Image Quality Bundleなどを既に購入されている方は、所持している製品に応じた割引を受けられます。
Topaz公式サイトのアカウントページに価格が表示されるのでチェックしてみてください。
Topaz Photo AIの無料体験版
Topaz Photo AIには、無料のトライアル版もあるので、まずは試してみることができます。もし満足のいく結果が得られたら、購入も簡単です。
Topaz製品は、あなたの写真や動画をもっと輝かせるための最高のソリューションです。
Topaz Labsのサイトを訪れて、あなたの写真や動画をもっと美しく加工するためのアプリケーションを見つけてみましょう。
Topaz Photo AIのセール・クーポン情報
現在ではTopazのクーポンコードのシステムは全て廃止されており、以前のクーポンコードも使用できなくなっています。
公式サイトで不定期に開催されるセール時には、割引価格で購入できる場合があります。
Topaz LabsはAI技術を活用した画像・動画編集ソフトを開発しており、自動修正・スタイリング機能によって、あなたの写真や動画をプロレベルに仕上げることができます。
現在Topazでセール開催中です。
Topaz Video AI が $299(約\38,900) → $249(約\32,400)(1月31まで)
Topaz Image Quality が $259.97(約\33,800) → $59.98(約\7,800)
Topaz Photo AIの購入方法
公式サイトでのToapaz Photo AIの購入方法については、以下を参考にしてください。

日本で発行されたVISAやMastercardなどのクレジットカードでも問題なく購入できます。
まとめ
Topaz Photo AIはGigapixel AI・Denoise AI・Sharpen AIの統合版かつ後継版となる、画像高画質化アプリケーションです。
今後Topazは上記3つのアプリケーションよりも、Photo AIの開発を優先していくようです。Photo AIはTopazの静止画用総合アプリケーションとして、メインのアプリケーションになっていくと思われます。
最終的に、Topaz Photo AI は、DeNoise AI、Sharpen AI、および Gigapixel AI の機能を完全に引き継ぐために必要なすべての機能を備えます。その時点で、これらのアプリケーションを完全に置き換える可能性があります。
Topaz公式サイトよりGoogle翻訳
また、バージョン1.0.6でデノイズやシャープニングがアップデートされ、さらに強力になりました。
他のAI拡大アプリケーションと比べても、元画像の色やディテールを強化しつつ拡大できるという点でPhoto AIは頭一つ抜けていると思います。

Topaz Photo AIはTopaz公式サイトから購入できます。
また、旧バージョンのTopaz Image Quality BundleからTopaz Photo AIへは、Topazのアカウントページからアップグレードすることができます。
画像アプリケーションについての情報はこちらのページにまとめています。
ぜひご覧ください。

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