Photoshopを使うためのパソコン選び
Photoshopを使うPCを購入したい場合、どのPCを買えばよいか迷われる方も多いと思います。
かなり前ですが私も初めてのPCを買うときはどれがいいのかわからず、スペックのことを言われても何のことかちんぷんかんぷんでした。
結局たまたま買った雑誌に載っていた機種の中から決めていました。
Photoshopのスペックの記事ではPhotoshopに最適なPC環境がどのようなものなのか、ハードウェアの構成を説明していますが、この記事ではより具体的にどのPCがPhotoshopに適しているのか、紹介をしていきます。
サイト上でカスタマイズが容易なことと、価格がリーズナブルなこと、ある程度知名度があるというところでマウスコンピューターのクリエイターズPC「DAIV」から、価格帯別に30万円台、20万円台、10万円台で3機種を紹介していきます。
Photoshopで使うPCで重視するポイント
- CPU(「プロセッサ」は同じ意味です)
- グラフィックス(「グラフィックカード・グラフィックボード・ビデオカード・GPU」などは同じ意味です)
- メモリ容量(「RAM容量」は同じ意味です)
- SSD
Photoshopに使うPCはこの4つのスペックを重視して選ぶ必要があります。
以下は現行のインテルとAMDのCPUのラインナップです。Core™ i9-“11900K”など末尾の製品名によっても性能が変わります。基本的に数字が大きいほうが高性能です。
この記事では“PassMark”からCPUやGPUスコアを記載しています。PassMark – CPU Mark
- 高スペックCore i9シリーズ
12900K (PassMarkスコア 40,895)
12900 (PassMarkスコア 37,747)
11900K (PassMarkスコア 25,560)
11900 (PassMarkスコア 23,207) - 中スペックCore i7シリーズ
12700K (PassMarkスコア 33,981)
12700 (PassMarkスコア 31,665)
11700K( PassMarkスコア 24,791)
11700 (PassMarkスコア 20,730) - 低スペックCore i5シリーズ
12600K (PassMarkスコア 27,332)
12600 (PassMarkスコア 21,217)
12400 (PassMarkスコア 19,771)
11600K (PassMarkスコア 19,822)
11600 (PassMarkスコア 18,335)
- 高スペックRyzen 9シリーズ
5900X (PassMarkスコア 39,474)
3950X (PassMarkスコア 39,171)
5900 (PassMarkスコア 34,721)
3900X (PassMarkスコア 32,763)
3900 (PassMarkスコア 30,703) - 中スペックRyzen 7シリーズ
5800X (PassMarkスコア (28,385)
5800 (PassMarkスコア 25,560)
3800X (PassMarkスコア 23,283)
3700X (PassMarkスコア 22,718) - 低スペックRyzen 5シリーズ
5600X (PassMarkスコア 22,100)
5600 (PassMarkスコア 22,022)
以下はNvidia GeForceグラフィックス(GPU)のラインナップです。おおむね数字が大きい方が性能が高く、GeForce RTX3090″Ti“など末尾の製品名によって性能が変わります。(RTX”3090”よりRTX”3090Ti”の方が性能が高いです)
予算別PhotoshopにおすすめのデスクトップPC【2022年版】
【30万円台】DAIV Z9(プレミアムモデル) 389,800円
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i9-12900 プロセッサー(PassMark スコア 36,371)
グラフィックス:GeForce RTX™ 3070(PassMark スコア 22,277)
メモリ容量:64GB (16GB×4 / デュアルチャネル)/最大64GB
M.2 SSD:1TB (NVMe)
ハードディスク:2TB
無線:インテル® Wi-Fi 6 AX201(最大2.4Gbps対応 / IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵
電源:700W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】
本体重量:約11.9kg
保証期間:1年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
拡張ハードウェア:Thunderbolt™ 4 拡張カード (Thunderbolt 4 Type-C×2) ※PCI-E×16を1スロット使用
DAIV Z9はCPUパワーが高いのでCG・動画のレンダリングも速いです。加えてGPUパワーも高く、ハイエンドのレタッチや動画制作なども不足なく行えるスペックです。
メモリ容量が初期状態で64GBあります。複数アプリケーションの同時進行や、Photoshopでの重い作業にも十分使えると思います。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) 最大6,700MB/sの連続読み出し性能!」にカスタマイズして+33,000円
- 無線マウス+無線キーボード Logicool Wireless Combo MK235を追加して+2,970円
周辺機器のおすすめ
- EIZOのカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Proを別途購入
【20万円台】DAIV Z7 279,800円
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i7-12700F プロセッサー(PassMark スコア 31,521)
グラフィックス:GeForce RTX™ 3060(PassMark スコア 17,056)
メモリ容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)/最大64GB
M.2 SSD:512GB (NVMe)
ハードディスク:2TB
無線:IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n 最大2.4Gbps対応 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要 + Bluetooth 5 内蔵
電源:700W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】
本体重量:約11.5kg
保証期間:1年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
拡張ハードウェア:Thunderbolt™ 4 拡張カード (Thunderbolt 4 Type-C×2) ※PCI-E×16を1スロット使用
レタッチを普通にこなそうと思うとこのDAIV Z7辺りのスペックが標準になってくると思います。
CG・動画のレンダリング等も行えるスペックです。グラフィックス性能もそこそこ高いのでPhotoshopの今後のアップデートに備えることができます。
メモリやSSDを増強しておくと、Photoshopの使用も快適になると思います。
Core™ i7-12700FはPassMarkのCPUスコアも高いので、価格差を重視するならZ9よりもリーズナブルな費用対効果かと思います。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GBにカスタマイズして+25,300円
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) 最大6,700MB/sの連続読み出し性能!」にカスタマイズして+33,000円
- 無線マウス+無線キーボード Logicool Wireless Combo MK235を追加して+2,970円
周辺機器のおすすめ
- EIZOのカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Proを別途購入
【10万円台】DAIV Z3 174,900円
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i5-12400F プロセッサー(PassMark スコア 19,797)
グラフィックス:GeForce® GTX 1650 (GDDR6版)(PassMark スコア 7,796)
メモリ容量:16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)/最大64GB
M.2 SSD:512GB (NVMe)
ハードディスク:1TB
無線:IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n 最大2.4Gbps対応 ※連続160MHz帯域 Wi-Fi 6対応機器が必要 + Bluetooth 5 内蔵
電源:500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® BRONZE】
本体重量:約11.1kg
保証期間:1年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
グラフィックスはGTX1650なのでデスクトップの他の2機種に比べて劣ります。
重い画像では画像の表示更新がもたつくかもしれませんが、動画作業などがなく解像度の高い仕事がそれほど多くないなら、価格が抑えられるこの機種でいいと思います。
メモリ容量やSSDの容量もZ9と同じ容量までカスタマイズできるので、GPUの性能を求めなければ選択肢に入ってくると思います。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GBにカスタマイズして+34,100円
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) 最大6,700MB/sの連続読み出し性能!」にカスタマイズして+33,000円
- 無線マウス+無線キーボード Logicool Wireless Combo MK235 を追加して+2,970円
周辺機器のおすすめ
- EIZOのカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Proを別途購入
おすすめのノートPC【2022年版】
DAIV 6N(プレミアムモデル) 30,9000円
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー(PassMark スコア 26,741)
グラフィックス:GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU(PassMark スコア 13,064)
メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
パネル:16型 液晶パネル (ノングレア / Dolby Vision対応)
無線:インテル® Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵WEBカメラ前面:200万画素 (Windows Hello対応)
動作時間:(標準バッテリー使用時最大)約 11.5時間
本体重量(kg):約1.65kg
保証期間:1年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
PCの使用スタイル的にノート型を希望する場合は、GPUスコアもそこそこ高いDAIV 6Nがおすすめです。DAIV 6Nはノートブックとしてはかなり高性能な部類に入ると思います。
下記でメモリ容量として64GBをおすすめしていますが、大きい画像を扱わないならば標準の32GBでも十分です。またトラックパッドでの操作に慣れている場合はマウスは必要ないかもしれません。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GBにカスタマイズして+45,100円
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) 最大6,700MB/sの連続読み出し性能!」にカスタマイズして+27,500円
- 無線マウス Logicool Wireless Combo M235rSV を追加して+1,760円
周辺機器のおすすめ
- Wacom Intuos Proを別途購入
Photoshopに対応するカスタマイズの要点
メモリ(RAM)と仮想記憶ディスク
おすすめカスタマイズの要点はPhotoshopに割り当てられるメモリ(RAM)と、仮想記憶ディスク割り当てです。
メモリ容量は多いほどPhotoshopの作業が速くなり、動作も安定します。
SSDをカスタマイズして追加しておくことで、Photoshopの”仮想記憶ディスク”に起動ディスク以外のSSDが指定できるので、システムが不安定になるのを防ぐことができます。
仮想記憶ディスクの設定の仕方はPhotoshopの環境設定の記事を参考にしてください。
その他に追加しておくべきもの
もし価格面で余裕があれば、CPUをカスタマイズすると全体的な速度向上があります。
Wacomのペンタブレットについてはマウスコンピューターサイト内では液晶ペンタブレットしか選ぶことができません。液晶でない安価なペンタブレットでもPhotoshopで使うには十分役立ちます。
色について正確に表示する必要がある仕事に使う場合、ディスプレイについてはEIZOのカラーマネジメント可能なものがベストです。
仕事上で色を正確に表示する必要がなければ、マウスコンピューターのサイト上でカスタマイズで追加できる安価なものでもいいと思います。
参考
Photoshopのスペックの記事ではPhotoshopに最適なPC環境がどのようなものなのか、ハードウェアの構成を説明しています。是非あわせてご覧ください。
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