Photoshop を使うためのパソコン選び
Photoshop を使う PC を購入したい場合、どのPCを買えばよいか迷われる方も多いと思います。
かなり前ですが私も初めての PC を買うときはどれがいいのかわからず、スペックのことを言われても何のことかちんぷんかんぷんでした。結局たまたま買った雑誌に載っていた機種の中から決めていました。
Photoshop のスペックの記事ではPhotoshopに最適なPC環境がどのようなものなのか、ハードウェアの構成を説明していますが、この記事ではより具体的にどの PC が Photoshop に適しているのか、紹介をしていきます。
サイト上でカスタマイズが容易なことと、価格がリーズナブルなこと、ある程度知名度があるというところでマウスコンピューターのクリエイターズ PC「DAIV」から、価格帯別に30万円台、20万円台、10万円台で3機種を紹介していきます。
Photoshopで使うPCで重視するポイント
- CPU(「プロセッサ」は同じ意味です)
- グラフィックス(「グラフィックカード・グラフィックボード・ビデオカード・GPU」などは同じ意味です)
- メモリ容量(「RAM容量」は同じ意味です)
- SSD
Photoshopに使うPCは、この4つのスペックを重視して選ぶ必要があります。
マウスコンピューターで購入する場合、具体的には次の表のようになります。
CPU | Core i7~Core i9またはRyzen5~9がおすすめ |
グラフィックス | Nvidia製のGeForce RTX3060以上がおすすめ |
メモリ容量 | 32GB~64GB以上がおすすめ |
SSD | 起動ディスクと仮想記憶ディスクを兼用することを考え、容量に余裕を見て1TB以上のNVMe SSDがおすすめ |
予算別 Photoshop におすすめのデスクトップ PC【2023年版】
【30万円台】DAIV FX-I7G7T 399,800円
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 4070 Ti |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
DAIV FX-I7G7TはCPU パワーが高いのでCG・動画のレンダリングも速いです。
加えてGPUパワーもGeForce RTX™ 4070 Tiとかなり高く、ハイエンドのレタッチや動画制作なども不足なく行えるスペックです。
Stable Diffusionなどの画像生成AIについても高速に動作させることができます。
ハイスペックのわりに標準のメモリ容量はやや足りないので、64GBまでカスタマイズすることをおすすめします。
Photoshop のためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GB メモリ [ 32GB×2 ( DDR5-4400 ) / デュアルチャネル ]にカスタマイズして+26,400円
- 2台目の SSD に Photoshop の仮想記憶用の SSD を追加 1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 )にカスタマイズして+16,500円
- 無線マウス+無線キーボード[ 専用無線レシーバー ] Logicool Wireless Combo MK235 ( 108日本語キー / 無線マウスセット / 長電池寿命&高耐久設計 )を追加して+2,420円
周辺機器のおすすめ
- EIZO のカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Pro を別途購入
【20万円台】DAIV FX-I7G60 294,800円
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー |
グラフィックス | GeForce RTX™ 3060 |
メモリ標準容量 | 32GB (16GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 1TB (NVMe Gen4×4) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
レタッチを普通にこなそうと思うとこのDAIV FX-I7G60辺りのスペックが標準になってくると思います。
CG・動画のレンダリング等も行えるスペックです。グラフィックス性能もそこそこ高いので Photoshopの今後のアップデートに備えることができます。
メモリや SSD を増強しておくと、Photoshopの使用も快適になると思います。
Core™ i7-13700KFは PassMark のCPUスコアも高いので、価格差を重視するならDAIV FX-I7G7Tよりも高い費用対効果が得られると思います。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GB メモリ [ 32GB×2 ( DDR5-4400 ) / デュアルチャネル ]にカスタマイズして+26,400円
- 2台目の SSD に Photoshop の仮想記憶用の SSD を追加 1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 )にカスタマイズして+16,500円
- 無線マウス+無線キーボード[ 専用無線レシーバー ] Logicool Wireless Combo MK235 ( 108日本語キー / 無線マウスセット / 長電池寿命&高耐久設計 )を追加して+2,420円
周辺機器のおすすめ
- EIZO のカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Pro を別途購入
【10万円台】DAIV FX-I5G1B 199,800円
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i5-13400F プロセッサー |
グラフィックス | GeForce® GTX 1650 (GDDR6版) |
メモリ標準容量 | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
M.2 SSD | 500GB (NVMe Gen4×4) |
無線 | Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵 |
保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
グラフィックスは GTX1650なので、デスクトップの他のおすすめ2機種に比べてかなり劣ります。
AIによる画像生成をローカル環境(自分のPCによる計算)で行いたい場合は、GPUの強い別の機種を選んだ方がいいです。
重い画像では画像の表示更新がもたつくかもしれません。動画作業などがなく解像度の高い仕事がそれほど多くないなら、10万円台で価格が抑えられるこの機種でもいいと思います。
メモリ容量やSSDの容量もカスタマイズできるので、グラフィックス性能を求めなければ選択肢に入ってくると思います。
Photoshopのためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GBメモリ [ 32GB×2 ( DDR5-4400 ) / デュアルチャネル ]にカスタマイズして+26,400円
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 )」にカスタマイズして+16,500円
- 無線マウス+無線キーボード[ 専用無線レシーバー ] Logicool Wireless Combo MK235 ( 108日本語キー / 無線マウスセット / 長電池寿命&高耐久設計 )を追加して+2,420円
周辺機器のおすすめ
- EIZO のカラーマネジメントモニターを別途購入
- Wacom Intuos Pro を別途購入
おすすめのノートPC【2023年版】
DAIV 6N(プレミアムモデル) 309,800円
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i7-12700H プロセッサー(PassMark スコア 26,741)
グラフィックス:GeForce RTX™ 3060 Laptop GPU(PassMark スコア 13,064)
メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
パネル:16型 液晶パネル (ノングレア / Dolby Vision対応)
無線:インテル® Wi-Fi 6 AX201 (最大2.4Gbps/ IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) + Bluetooth 5モジュール内蔵WEBカメラ前面:200万画素 (Windows Hello対応)
動作時間:(標準バッテリー使用時最大)約 11.5時間
本体重量(kg):約1.65kg
保証期間:1年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
PC の使用スタイル的にノート型を希望する場合は、GPUスコアもそこそこ高い DAIV 6Nがおすすめです。DAIV 6Nはノートブックとしてはかなり高性能な部類に入ると思います。
下記でメモリ容量として64GBをおすすめしていますが、大きい画像を扱わないならば標準の32GBでも十分です。またトラックパッドでの操作に慣れている場合はマウスは必要ないかもしれません。
Photoshop のためのおすすめカスタマイズ
- メモリ容量を64GBにカスタマイズして+45,100円
- 2台目のSSDにPhotoshopの仮想記憶用のSSDを追加「1TB NVMe SSD ( SAMSUNG PM9A1 / M.2 PCIe Gen4 x4 接続 ) 最大 6,700MB/s の連続読み出し性能!」にカスタマイズして+27,500円
- 無線マウスLogicool Wireless Combo M235rSVを追加して+1,760円
周辺機器のおすすめ
- Wacom Intuos Proを別途購入
Photoshop に対応するカスタマイズの要点
メモリ(RAM)と仮想記憶ディスク
おすすめカスタマイズの要点は Photoshop に割り当てられるメモリ(RAM)と、仮想記憶ディスク割り当てです。
メモリ容量は多いほど Photoshop の作業が速くなり、動作も安定します。
SSD をカスタマイズして追加しておくことで、Photoshopの”仮想記憶ディスク”に起動ディスク以外のSSDが指定できるので、システムが不安定になるのを防ぐことができます。
仮想記憶ディスクの設定の仕方は Photoshop の環境設定の記事を参考にしてください。
CPUの性能表
以下は現行のインテルとAMDのCPUのラインナップです。Core™ i9-“11900K” など末尾の製品名によっても性能が変わります。基本的に数字が大きいほうが高性能です。
インテルとAMDどちらのCPUを選ぶかは、特に気にする必要はないかと思います。
この記事では“PassMark”からCPUやGPUスコアを記載しています。PassMark – CPU Mark
- 高スペックCore i9シリーズ
13900K(スコア 60,051)
13900KF(スコア 59,633)
13900(スコア 51,388)
12900K (スコア 40,895)
12900 (スコア 37,747) - 中スペックCore i7シリーズ
13700KF (スコア 46,825)
↑DAIV FX-I7G60・DAIV FX-I7G7T
13600KF (スコア 38,337)
12700K (スコア 33,981)
12700 (スコア 31,665) - 低スペックCore i5シリーズ
13400F(スコア 25,940)
↑DAIV FX-I5G1B
12600K (スコア 27,832)
12600 (スコア 21,217)
- 高スペックRyzen 9シリーズ
7900X (スコア 52,393)
7900 (スコア 49,254)
5900X (スコア 39,474)
3950X (スコア 39,171)
5900 (スコア 34,721)
3900X (スコア 32,763)
3900 (スコア 30,703) - 中スペックRyzen 7シリーズ
5800X (スコア (28,385)
5800 (スコア 25,560)
3800X (スコア 23,283)
3700X (スコア 22,718) - 低スペックRyzen 5シリーズ
5600X (スコア 22,100)
5600 (スコア 22,022)
グラフィックスの性能表
以下は Nvidia GeForce グラフィックス(GPU)のラインナップです。おおむね数字が大きい方が性能が高く、GeForce RTX3090″Ti“など末尾の製品名によって性能が変わります。(RTX”3090”よりRTX”3090Ti”の方が性能が高いです)
グラフィックスについてはNvidia製を選んでおくのがおすすめです。Stable Diffusionなどを使った画像生成AIを使う場合などNvidia製でないと動かすのに困難なものも多いです。
その他に追加しておくべきもの
もし価格面で余裕があれば、CPU をカスタマイズすると全体的な速度向上があります。
Wacom のペンタブレットについてはマウスコンピューターサイト内では液晶ペンタブレットしか選ぶことができません。液晶画面付きではない安価なペンタブレットでもPhotoshopで使うには十分役立ちます。
色について正確に表示する必要がある仕事に使う場合、ディスプレイについてはEIZOのカラーマネジメント可能なものがベストです。
仕事上で色を正確に表示する必要がなければ、マウスコンピューターのサイト上でカスタマイズで追加できる安価なものでもいいと思います。
参考
Photoshop のスペックの記事ではPhotoshopに最適なPC環境がどのようなものなのか、ハードウェアの構成を説明しています。是非あわせてご覧ください。
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