【2024年】初心者の独学におすすめ!Photoshop本・Photoshop Elements本

Photoshopで背景の色を変更する3つの方法【色調補正】

Photoshopで背景の色を変更する3つの方法【色調補正】 Photoshopテクニック
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Photoshopで背景の色を変更・色調補正するには

Photoshopには多彩な色変更機能が搭載されています。ここでは下記の3つの方法にしぼって紹介していきます。

  • 特定色域の選択
  • 色相・彩度
  • 色相・彩度 + トーンカーブ

この記事を読むことで、初心者の方でも手軽に画像の背景の色を変えることができるようになります。また中級者の方でも色を変えるヒントになるところがあると思います。ぜひ読んでみてください。

今回はこちらの画像を使います。解像度は2500×2500pixelのものを使っています。
パイの画像

速くて簡単!特定色域の選択

  • 簡単さ:
  • 仕上がり画質:
  • 色の自由度:

○ 特定色域の選択は選択範囲・レイヤーマスクを作らずに一回で色を変えることができるので、初心者の方でも気軽に使うことができるところがメリットです。ただし背景と物体の色相が似ている場合使うことができません。

× デメリットは色の変化度合が小さいことです。大幅な色変更には向いていません。また、彩度の高いはっきりした色でないとPhotoshopが認識してくれないことがあります。

それではやってみましょう。

画像を開いたら、レイヤーパネルから「新規調整レイヤーアイコン」→「特定色域の選択」を選びます。
Photoshopの新規調整レイヤー特定色域の選択

背景色がシアン系の色なので「カラー:」のところで「シアン系」を選びます。
Photoshopの特定色域の選択でシアンを選択

プロパティパネル」が表示されるのでスライダーや数値を入力して編集します。ここでは下のように変えてみました。
Photoshopの特定色域を選択の設定値

画像はこのように変化します。
Photoshopの特定色域の選択の使用例

設定値は100%にしても青から赤のような大幅な色替えはできません

しかし、少しの色替えならマスクの作成が不要な特定色域の選択が便利です。

大幅に色を変える色相・彩度

  • 簡単さ:
  • 仕上がり画質:
  • 色の自由度:

○ 色相・彩度は特定色域の選択よりも大幅に色相を変えることができます

× 選択範囲・レイヤーマスクを作らない場合は境目の処理がうまくいかないことがあります。

それではやっていきます。

レイヤーパネルで「新規調整レイヤーアイコン」→「色相・彩度…」を選びます。
Photoshopの新規調整レイヤー色相・彩度

背景色がシアン系の色なので「マスター」から「シアン系」に変更します。
Photoshopの色相・彩度でシアン系を選択

スポイトのアイコンをクリックして、背景色の明るさが中間で特徴的なところをクリックします。
Photoshopの色相・彩度でスポイトツール

変更する色を指定出来たので、「色相」の数値を「150」と入力します。
Photoshopの色相・彩度入力例

背景の色が変わりました。
Photoshopの色相・彩度の使用例

「色相・彩度」については色相・彩度の記事も参考にしてください。

この方法のデメリットは輪郭の色が少し残ってしまうところです。
Photoshopの色相・彩度のデメリット

スライダーを左右に動かすことで変更する色の範囲を指定できるのですが、際のところはどうしても色が残ってしまうことが多いです。
Photoshopの色相・彩度の色範囲指定

強力!色相・彩度でグレーに+トーンカーブ

  • 簡単さ:
  • 仕上がり画質:
  • 色の自由度:

○ この方法は色相を一度グレーにすることで、RGBチャンネルのトーンを均等に分布させてから色を変えることができるので、比較的階調を失わずに済むのがメリットです。
またトーンカーブ単体で色を変えるより、色相を大幅に変えることができます。

× デメリットは選択範囲・レイヤーマスクを作る必要があることです。場合によっては手間のかかる作業になります。

こちらはまず選択範囲から作ります。「選択範囲」メニューから「色域指定…」を選びます。
Photoshopの選択範囲メニュー色域指定

「選択:」で「シアン系」を選んで「OK」をクリックします。これでシアン系の部分の選択範囲が作られます。
Photoshopの色域指定でシアン系を選択

選択したまま、レイヤーパネルで「新規調整レイヤーアイコン」→「色相・彩度…」を選びます。
Photoshopの新規調整レイヤー色相・彩度

彩度は「-100」にしておきます。
Photoshopの色相・彩度で彩度を-100に

色相・彩度レイヤーのレイヤーマスクをAlt(Option)を押しながらクリックして、レイヤーマスク表示に切り替えます。

Photoshopでレイヤーマスク表示にする

レイヤーマスクを選んだ状態のまま、Ctrl(Command)を押しながらMキーでレイヤーマスクに直接トーンカーブをかけます。

トーンカーブはハイライト側を「出力255、入力48」まで移動して白く飛ばします。
Photoshopのトーンカーブでハイライトの調整

シャドウ側は「出力0、入力44」まで移動して黒くつぶします。
Photoshopのトーンカーブでシャドウの調整

上記のトーンカーブによって、レイヤーマスクは下のように背景と物体が白・黒でくっきり分かれた状態になります。
Photoshopのトーンカーブでレイヤーマスク調整例

レイヤーパネルでレイヤーマスクをもう一度Alt(Option)を押しながらクリックして通常の表示に戻します。
Photoshopのレイヤーマスク調整結果

画像は上のようになります。背景がグレーにできました。

続けて、レイヤーパネルで「新規調整レイヤー」アイコンから「トーンカーブ」を選びます。
Photoshopの新規調整レイヤートーンカーブ

トーンカーブの調整レイヤーはCtrl(Command)Alt(Option)を押しながらGキーでクリッピングしておきます。クリッピングすることでトーンカーブの影響が下のレイヤーのマスク範囲に限定されます。
Photoshopのレイヤークリッピング

トーンカーブは以下のように調整しました。
Photoshopのトーンカーブ例

トーンカーブの使い方についてはトーンカーブの記事も参考にしてください。

画像はこのように変化しました。
Photoshopのトーンカーブ調整結果

出来たように見えるのですが、この方法でも輪郭の色が変わり切れていないところがあります。これを修正していきます。
Photoshopのトーンカーブ調整結果拡大

レイヤーパネルで色相・彩度のレイヤーマスクをCtrl(Command)を押しながらクリックして、レイヤーマスクの選択範囲を作ります。
Photoshopのレイヤーマスクから選択範囲を作成

選択範囲」メニューから「選択範囲を変更」→「拡張」を選びます。
Photoshopの選択範囲の拡張

拡張量は「1pixel」にします。これで選択範囲の境目が1ピクセル拡張されます。
Photoshopの選択範囲の拡張

Shiftを押しながらF5キー、またはShiftを押しながらBackSpaceキーで塗りつぶしウィンドウを出します。内容は「ホワイト」で「OK」をクリックします。
Photoshopの塗りつぶしホワイト

これでレイヤーマスクを1ピクセル物体側に広げることができました。
Photoshopのレイヤーマスクの拡張結果

輪郭が少しガタガタしているのでレイヤーマスクを少しぼかします。「フィルター」メニューから「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」を選びます。
Photoshopのぼかし(ガウス)

半径を「1」pixelぼかします。
Photoshopのぼかし(ガウス)の設定例

レイヤーマスクを少しぼかしたことでガタガタした感じを弱めることができました。

これで作業完了です。
Photoshopのレイヤーマスクのぼかし例

まとめ

今回の記事では3パターンの色変更の仕方をご紹介しました。

これ以外にもPhotoshopの色変換方法は無数にあります。

どれが正しいということではなく場合に応じて適したものを選択することになります。

精度を求められる場面、スピードを求められる場面など状況に応じて最適な手段がとれるようになるとベストです。

色補正の仕方については以下の記事も参考にしてください。

以下の記事ではPhotoshop習得におすすめの本を紹介しています。

Photoshopのその他のテクニックについてはこちらにまとめています。ぜひご覧ください。

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