Photoshopのグラデーションマップを使ったダブルトーン
Photoshopのグラデーションマップは画像の明暗に応じてグラデーションをかける機能です。
図にすると下のような感じになります。
画像の明暗を色に置き換える感じですね。印刷用語でダブルトーンと呼ばれています。
明暗を置き換えるので、グラデーション設定の左右で左側に暗めの色を指定する方が、元の明暗を生かすことになり、見た目が自然になりやすいです。
逆に左側に明るい色を持ってくると明暗が反転したような効果が作れます。
今回はこの画像にグラデーションマップをかけてダブルトーン化していきます。
Photoshopのグラデーションマップの使い方
画像にグラデーションマップを適用するにはレイヤーパネルから「新規調整レイヤー」アイコンを長押しで「グラデーションマップ…」を選びます。
グラデーションマップを適用すると下のような画像に変化します。初期設定では白黒のグラデーションが割り当てられています。
グラデーションカラーの編集
プロパティパネルを表示するには「ウインドウ」メニューから「プロパティ」を選んでください。
プロパティパネルでグラデーションのサムネイルをクリックします。
グラデーションエディターが開きます。このウィンドウでグラデーションの設定をします。
グラデーションの下側にあるマーカーをクリックして選んだのち、カラーをクリックして設定します。
カラーをクリックするとカラーピッカーが開きます。カラーピッカーは色相・彩度・明度で選ぶことも、HSB/RGB/Lab/CMYKの数値で設定することもできます。
カラーを選ぶことができたら「OK」をクリックしてカラーピッカーを閉じます。
右のマーカーの色が設定出来たので、今度は左のマーカーの色を選びます。設定ができたら「OK」をクリックしてカラーピッカーを閉じます。
2色が設定出来たら、グラデーションエディター上で「OK」をクリックしてグラデーションエディターを閉じます。
画像は下のように変わります。
グラデーションの編集についてはグラデーションツールの記事でも詳しく解説しています。是非併せてご覧ください。
グラデーションの補間方法の編集【Photoshop2022以降】
Photoshop2022の新機能でグラデーションの補間方法が選べるようになりました。
グラデーションマップの色も同じ補間方法を選ぶことができます。
グラデーションマップの調整レイヤーをクリックして選んでいる状態で、プロパティパネルの「方法」のところをクリックして補間方法を「知覚的・リニア・クラシック」から選ぶことができます。
同じ色のグラデーションでも、補間方法によりグラデーションの階調の幅や鮮やかさが変化します。
グラデーションマップの応用表現
元画像にフィルターギャラリーの「スケッチ」→「ハーフトーンパターン」をかけて、上に同じようなグラデーションマップをかけると印刷の網点のようなおもしろい表現ができます。
このようになります。
レイヤーは下のような感じです。
元画像を右クリックしていったんスマートオブジェクト化してからフィルターギャラリー(ハーフトーンパターン)をかけています。
まとめ
簡単な操作で印象をがらっと変えられるグラデーションマップは、デザインの引き出しの一つに加えておくと便利です。
使い方次第で調整レイヤーの描画モードを変えてみたり、不透明度を下げてみたりすると更にいろいろな表現ができます。
Photoshop2022からはグラデーションの補間方法も選べるようになり、更に表現の幅が広がったと思います。
是非お役立てください。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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