Photoshopのブラシツールの使い方とブラシファイルの使い方を紹介します。
ブラシツールは画像に線や絵柄を描きこむためのツールです。レイヤーマスクを作るときや、イラストを描いたりするときなどに使います。
「ブラシ設定を読み込み」することで、初期の設定にはない様々なタッチを再現したブラシファイルを使うこともできます。
Photoshopの描画色と背景色
まずブラシで描くときの色の設定です。下の図の描画色・背景色でブラシで描く色を設定します。
背景色というのは簡単に言うと描画色のストックのようなもので、素早く2色を切り替えて描きたいときに便利です。例えばレイヤーマスクを編集するときは白と黒を切り替えることで、マスク範囲を広げたり狭めたりして描いていきます。
- 描画色・背景色の初期化(描画色・背景色が黒・白になります。)のショートカットはDキー
- 描画色と背景色の反転のショートカットはXキー
慣れるとショートカットの方が早いです。
Photoshopのブラシツールの使用例
では実際に描いてみましょう。普通に描くとこんな感じです。
SHIFTを押しながらクリックすると直線で描くこともできます。
Photoshopのブラシ設定パネル
ブラシ設定パネルは個々のブラシの細かい設定をすることができます。こちらも「ウィンドウ」メニューから「ブラシ設定」を選ぶことで表示されます。
個々のブラシ設定はいろいろな設定項目があります。設定を見ていきましょう。
ブラシ先端のシェイプ
一番基本的なものはブラシ先端のシェイプです。「先端」という言葉はあまり気にしないでいいです。ここでブラシの大きさ、間隔などを決めます。
間隔
「間隔」は広げると、ぽつぽつと点々のようなブラシになります。
ブラシで実線を引きたい場合はここは1%でいいのですが、ぼけ足のついたブラシの場合はここを狭くしすぎるとぼけ足が狭くなってしまうため、20~25%にします。
シェイプ
「シェイプ」はサイズがばらつくようにできます。「ジッター」がばらつきという意味ですね。「筆圧」を使うにはペンタブレットなど筆圧の入力できる機器が必要です。マウスだと使えません。
「筆圧」を使うにはペンタブレットなど筆圧の入力できる機器が必要です。マウスだと使えません。
散布
「散布」では先ほどの「間隔」と違って、周囲にもばらまくように描くことができます。細かい星などをいっぱい描くときに便利です。
その他
「その他」で不透明度やインク流量の調整ができます。「筆圧」にするとペンタブレットの筆圧で透明感を変えたり、濃淡をつけることができます。マウスでは変わりません。
滑らかさ
「滑らかさ」はブラシツールのツールオプションとセットで使います。ここをONにしていないと下のツールオプションで「滑らかさ」が設定できません。
ツールオプションはメニュー下のオプションパネルにあります。
滑らかさを100%で描いた例です。左が滑らかさOFF、右が滑らかさON・100%です。手振れ補正が効いて線がなめらかになります
滑らかさONで細かいぶれがなくなります。
滑らかさがONだとブラシの描画スピードが遅くなります。
Photoshopでブラシ設定を追加する
ブラシの調整が出来たら、ブラシパネルで + のアイコンをクリックしてブラシを保存することができます。OKをクリックするとブラシパネルに追加されます。
ブラシの設定は一度設定しておくと、Photoshopを終了させても記憶されます。
ブラシパネルではブラシグループを作ってブラシをまとめたり、ブラシをドラッグして並べ替えて整理することができます。
Photoshopのブラシサイズのショートカット
ブラシツールで作業中にショートカットでブラシのサイズとぼけ具合を変えることができます。これは非常に便利なのでぜひ覚えてください。
MacとWindowsでショートカットが大分違います。
左右ドラッグでサイズ変更、上下ドラッグでぼけ加減変更です。
ブラシツールで選択範囲を作るとき(クイックマスクモード)
ブラシツールで選択範囲を作るときは下のムービーのように使います。
- ブラシツールをクリック
- クイックマスクモードにする(ツールパネル下から二番目をクリック)
- 選択したいエリアをブラシで塗る
- クイックマスクモードを解除する(ツールパネル下から二番目をクリック)
- 選択範囲完成
クイックマスクの使い方がよくわからない方は、こちらの記事に説明を書いています。
【おすすめ】Photoshop用無料ブラシのダウンロード
レタッチに使う当サイトの無料オリジナルブラシセットを用意しました。
かなりベーシックなものですが、一から作ろうとすると結構時間がかかるものなので、よかったらダウンロードして使ってください。もちろん商用利用もしていただいて構いません。再配布はしないでください。
ダウンロードしたブラシセットをPhotoshopでの使い方
まずはブラシパネルを表示します。ブラシパネルはこちらの「ウィンドウ」メニューから表示することができます。
ブラシパネル右上のパネルメニューから表示を切り替えられます。
私は下のような表示にしていますが、これはお好みで。
同じメニューから「ブラシを読み込む」でダウンロードした.abrファイルを読み込むことができます。「選択したブラシを書き出し…」でブラシファイルを書き出しすることもできます。
以上ブラシツールの紹介でした。
下の記事ではウェブでダウンロードできる、おすすめの無料ブラシファイルを紹介しています。ぜひご覧ください。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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