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Photoshopでチャンネルを使った切り抜き【初心者向け】

Photoshopでチャンネルを使った切り抜き Photoshop基礎知識

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Photoshopでチャンネルデータを使った切り抜きを紹介します。

チャンネルを使った切り抜きはやや手順が多いですが、これを覚えることで切り抜きのバリエーションがかなり増えます。いろんなものの切り抜きに応用できますので是非覚えてください。

今回はこちらの画像で行います。よろしければ一緒にやってみてください。

桃の花

チャンネルって何?という方はまずチャンネルの記事からご覧ください。

それではチャンネルによる切り抜きを始めていきます。

Photoshopでチャンネルで選択するときのチャンネルの選び方

ではこの画像をPhotoshopで開いてみます。この画像の花びらの部分を切り抜いてみることにします。

チャンネルパネル」が表示されていない場合は、ウインドウメニューからチャンネルパネルを出します。

Photoshopでチャンネルパレット表示

チャンネルパネルは目のアイコンをクリックするとRGB各チャンネルを表示・非表示で切り替えられるので、こちらで各チャンネルを表示してみます。

RGBチャンネルとは、画像が持っている色の数値情報で、(8bitの画像の場合)RGB各色で0~255の情報を持っています。私たちが日常多く目にするデジタル画像は8bit画像です。もっと多くの情報が必要な場合に限って16bit画像や32bit画像が使われています。

R:レッド G:グリーン B:ブルー の3色がRGBです。

Photoshopでチャンネル表示のオンオフ

ではチャンネルパネルで目のアイコンをクリックして”レッドのみ表示“にしてレッドチャンネルを見てみます。

Photoshopのチャンネルパレットレッドチャンネル
桜の画像のRチャンネル

次に、グリーンチャンネルのみ表示させてみます。

桜の画像のGチャンネル

次はブルーチャンネルのみです。

桜の画像のBチャンネル

ここで一番対象物と背景の明暗差が出ているチャンネルを選びます。

レッドチャンネルが一番、「花びらと背景との明暗差が出ている」と判断してレッドチャンネルを使うことにします。

Photoshopでチャンネルをトーンカーブで補正

Photoshopのレッドチャンネルのコピー

レッドチャンネルを新規チャンネルのアイコンにドラッグしてレッドチャンネルを複製します。

元のレッドチャンネル自体を加工してしまうと画像そのものが変化してしまうのですが、複製されたレッドチャンネルは名前こそ「レッドのコピー」となっていますが、もうレッドチャンネルそのものではないので、「レッドのコピー」を加工しても元画像には影響しません。
Photoshopでチャンネルの複製結果

ではレッドのコピークリックしてを選んで、

Photoshopのトーンカーブの作り方

イメージメニューから「色調補正」→「トーンカーブ」を選びます。

ショートカットはCtrl(Command)を押しながらMキーです。メニューからでもショートカットでもどちらでもいいです。

Photoshopトーンカーブの初期画面

トーンカーブのウィンドウが開きます。「チャンネル:レッドのコピー」となっています。

左下角のコントロールポイントを右に移動します。

Photoshopトーンカーブのエンドポイントを移動

できれば花びら以外のところは一発で真っ黒にしたいのですが、コントロールポイントを右に動かしすぎると花びらのエッジが内側に入り込みすぎて、ぼけ足がなくなってしまうので、そうならないように適度に暗くします。

Photoshopでチャンネルの調整中画像

続けてハイライト側の右上角のコントロールポイントを左に移動します。

Photoshopトーンカーブのスタートポイントを移動

ハイライト側もエッジのグラデーションを損なわない範囲で、なるべく花びら部分は白く飛ばします。

Photoshopでチャンネルの調整中画像

このような感じです。

Photoshopトーンカーブの調整見本

これでいったんOKです。

Photoshopでチャンネルを覆い焼き・焼きこみ

次に「レッドのコピー」チャンネル表示のまま、覆い焼きツールを選びます。

Photoshopの覆い焼きツール

ツールオプションが上部にあるので、「範囲」のところで「ハイライト」に変えます。ハイライト部分に効果を出やすくします。

範囲をハイライトに

覆い焼きツールで花びらのグレーの部分を白く飛ばしていきます。操作は画面録画をしたので、YouTubeを見てください。

次に焼きこみツールを選びます。

Photoshopの焼きこみツール

今度は反対にツールオプションの「範囲」のところで「シャドウ」に変えます。シャドウ部分に効果を出やすくします。

範囲をシャドウに

焼きこみツールで背景のグレーの部分を真っ黒になるようにつぶしていきます。こちらも録画したものをYouTubeにアップしています。

Photoshopでチャンネルをブラシで補正

あとはブラシツールで仕上げていきます。

Photoshopのブラシツール

こちらもYouTubeでご覧ください。チャンネルパネルで必要に応じて表示をオンオフしたり、表示色を変えたりしています。花びらが赤いため、チャンネルは反対色の緑などにした方が見やすいです。

チャンネルの仕上がりは以下のようになります。

Photoshopのチャンネル修正例

Photoshopで出来上がったチャンネルの使用例

次にチャンネルの使用例として、切り抜きを行います。

チャンネルパネルでRGBを表示します。

PhotoshopのチャンネルパレットでRGB表示

「レッドのコピー」チャンネルをCtrl(Command)を押しながらクリックして今作ったチャンネルで選択範囲をつくります。

PhotoshopでチャンネルをCtrl(Command)を押しながらクリック

選択範囲はこのようになります。

RGBとチャンネルを両方表示

レイヤーパネルの新規調整レイヤーからべた塗りを選びます。

Photoshopで新規べた塗りレイヤー

カラーは左上角の白を選びます。

Photoshopで白を選択

花部分が白くなります。

白で塗りつぶし

これはレイヤーマスクが、花部分だけ白くなっているためです。今は花を切り抜きたいので、レイヤーマスクを反転して周りが白くなるようにします。

Photoshopレイヤーマスクをクリック

イメージメニューから「色調補正」→階調の反転

ショートカットはCtrl(Command)を押しながら I キーです。
 
Photoshopで階調を反転

これで背景が白くなりました。今回はこれで出来上がりです。

桃の花の切り抜き例

Photoshopの切り抜き方の種類についてはこちらの記事でも紹介しています。よろしければご参考ください。

Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。

この記事を書いた人

Photoshopと画像・動画アプリケーション情報を発信。
美術大学時代に絵画を専攻。独学でPhotoshopを学び、レタッチカンパニー数社を経て現在はCG・動画アーティスト。Adobe Japan Prerelease Adviser。
Mdn「デザインのネタ帳 プロ並みに使える写真加工 Photoshop」共著。

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