Photoshopの画像解像度とカンバスサイズについて説明します。
解像度について理解できていないと画像解像度の機能の説明がわかりにくいと思うので、まずは初心者の方向けにピクセルと解像度から説明していきます。
ピクセルと解像度
パソコンやスマートフォンやテレビなどのデジタル画面が、全て光るドット(点)の集合でできていことはみなさんご存知だと思います。
画面の種類によって光る点の数は変わるのですが、縦横それぞれ数百~数千の点の集合がいろいろな色に光ることで画像を表示させています。
これら画面の一点一点のことをピクセル(pixel)と呼びます。また一定の長さの間にどのくらいピクセルが密集しているかを解像度という言葉で表します。
Photoshopでは画面の表示ピクセル数にかかわらず、縮小表示したり、拡大して表示したりして、画面より大きいピクセル数の画像も、また画面より小さいピクセル数の画像も編集することができます。
解像度はdpiとかppiという単位で表されます。dpiは”dot per inch”、ppiは”pixel per inch”でどちらも1インチの中にどれだけピクセルがあるか、という意味です。どれも同じものと考えてよいです。
Photoshop内では「pixel/inch」とか「ピクセル/インチ」と表記されます。
解像度は何のためにあるのかというと、主に印刷用です。日本では印刷するときに300~350dpiで印刷されることが多いのですが、「何センチ×何センチの何dpi」とか「A4サイズの何dpi」という形で制作サイズを指定します。印刷した時にどのくらい細かいデータを作るかということですね。
Webなど画面上だけで使用される画像は72dpiで作ることが慣例になっています。画面の解像度はPCのモニタによって違うのですが、72dpiが標準とされています。
Photoshopでは最初に新規ドキュメントを作るときに解像度とサイズを決めるようになっています。
幅・高さのところはミリメートルで指定してもセンチメートルで指定しても、指定したピクセル/インチの場合、自動的に何ピクセルかが計算されるようになっています。
逆にピクセルとピクセル/インチで指定しても自動的に何ミリメートル・センチメートルかが計算されています。
Photoshopの画像解像度の変え方【ピクセル数と密度】
Photoshopでは「イメージ」メニュー→「画像解像度…」で解像度を変えることができます。
下のような画面になります。
画像の再サンプルとは
「再サンプル」のチェックをONにするかOFFにするかで解像度の変え方が変わってきます。
再サンプルにチェックが入っている状態で解像度を上げると、画像のピクセル数が上がって画像が拡大されます。(画像は引き延ばされる)
逆に画像の再サンプルにチェックが入っていない状態で解像度を上げると、ピクセルの密度が上がって画像の長さ自体は短くなります。(画質には影響なし)
また、%指定など単位を変えて画像全体を拡大・縮小することもできます。単位のところを長押しすると変更できます。
以上が画像解像度の変え方の基本的な操作です。
Photoshopのカンバスサイズの変え方【画角】
次にカンバスサイズの変え方です。カンバスサイズは上下左右に余白を広げたり狭めたりします。
「イメージ」メニュー→「カンバスサイズ」を選びます。
下のような画面になります。
上のように「相対」にチェックを入れていない場合、広げたあと全体で何ピクセルになるかを入力します。
下のように「相対」にチェックを入れると何ピクセル広げるかの指定に変わります。
ピクセルのほか、cm、%などの単位の指定も可能です。単位のところを長押しすると変更できます。
「基準位置」の指定はどちら方向に伸ばすかです。初期設定では上下左右に広げる設定になっています。
「カンバスカラー」は何色で広げるかです。「背景」レイヤーがある場合、広げた部分はこの色で塗られます。「背景」レイヤー以外は透明で(画像が範囲外にも存在していれば画像で)広げられます。
例えば下のように「相対」オンで、「基準位置は左上」で「幅500ピクセル高さ200ピクセル」広げる設定にした場合
下のような結果になります。
まとめ
画像を制作するときは最初に解像度と制作サイズを決めますが、途中で変更することもできます。
- 画像全体を拡大・縮小したり解像度を変更したりするときは「画像解像度」を使います。
- 画像を広げたり狭めたりするときは「カンバスサイズ」を使います。
以上Photoshopの画像解像度とカンバスサイズの設定でした。
Photoshopの基本的な使い方はこちらにまとめています。初心者の方にもわかりやすいようにまとめていますのでぜひご覧ください。
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