前回と今回の作業内容
前回の記事ではコピースタンプツールやスポット修復ブラシツール・修復ブラシツールで肌を整えていきました。
Photoshopで肌のレタッチ【Part1】いらない部分を消す
Part2では細部の凹凸の明暗と細かいくすみを整えていきます。ここまでできれば8割がた完成となります。
前提としてトーンカーブの操作の概要を知っておいてください。よくわからない方はトーンカーブの記事を参考にしてください。
トーンカーブの作成
それではレイヤーパレットでトーンカーブの調整レイヤーを2つ作って、
このような名前にします。(好きな名前で構いません。)
それぞれのレイヤーマスクをクリックしてCtrl(Command)を押しながらiキーで反転して真っ黒にします。2つともやります。
「明るくする」の方のトーンカーブは大体このくらいの山のカーブにします。
「暗くする」のカーブはだいたいこのくらい。
トーンカーブのレイヤーマスクで顔のレタッチ
下の画像が前回の仕上がり画像なのですが、前回で目立つぶつぶつは取れたのですが、細かいくすみや凹凸の暗部がまだあります。
先ほどの2つのトーンカーブを使って顔のしみ部分や、凹凸の影になっている部分や、しわなどを明るくしていきます。
どのようにするかというと、先ほど作った明るくする方のトーンカーブのレイヤーマスクを、ブラシツールで白く塗っていくことで、部分的に暗い部分を明るくしていきます。しわやしみをなぞっていくような感じです。
このとき、描画色・背景色の初期化Dキーと反転Xキーのショートカットを使うと便利です。
ブラシは大体このぐらいのサイズです。このブラシセットはブラシ解説のページにあるのでよければダウンロードして使ってみてください。ブラシの読み込み方も同じページに書いています。
微妙な濃淡で少しわかりにくいかもしれませんが、作業はこんな感じです。ブラシで塗りすぎて他より明るくなりすぎたときは、操作を取り消したり、逆に黒で薄く塗ったりして進めていきます。
出来上がりのレイヤーマスクはこのような感じになります。
上のようなマスクでトーンカーブを表していった結果がこのような感じになります。首のしわなども大分きれいになりました。
次に暗くする方のトーンカーブのマスクを白く塗って、眉間のしわなど部分的に暗く落ちてほしいところや明るいすじになっているところを暗くしていきます。
出来上がりは下のようなマスクになります。
このレイヤーマスクでの仕上がりはこのような感じになります。
まとめ
ここまでうまくできたでしょうか。ブラシで塗っていくときにオプションバーに出てくる「ブラシ流量」や「不透明度」を使って筆圧と合わせてブラシの加減をコントロールすることが重要かと思います。
またPart2の工程まで、すべてコピースタンプツールでやることもできます。
ここまでの前後比較はこんな感じです。
かなりきれいになったと思います。少し平板な印象になってしまったので次回Part3の記事でライティングや立体感を整えて仕上げます。
Photoshopで肌のレタッチのやり方【Part3】ライティングを強調
Photoshopのその他のテクニックについてはこちらにまとめています。ぜひご覧ください。
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