今回は顔の若返りレタッチ【Part2】となります。若返りレタッチ【Part1】の続きですので、よろしければPart1からお読みください。
こちらの動画の若返りレタッチの解説を続けていきます。
ハイパスで毛穴・小じわを抑える
前回はコピースタンプツールなどで肌の荒れを整えていきました。
今回は毛穴と微細な小じわを抑えてから細かいしみを消していきます。
まずは全レイヤー表示の状態のまま、レイヤーパネルで右上のメニューからAlt(Option)を押しながら「表示レイヤーを結合」を選んで、新規レイヤーに表示レイヤーを作成します。
下のようなレイヤーが出来上がります。レイヤーは一番上に来るようにしておいてください。
出来たレイヤーに「フィルター」メニューから「その他」→「ハイパス」をかけます。
ハイパスの数値は10.0pixelです。
さらにCtrl(Command)を押しながらUキーで色相彩度を出して彩度を下げておきます。
そのままレイヤーの描画モードを「オーバーレイ」に変えます。
次にCtrl(Command)を押しながらIキーでレイヤーの階調を反転します。こうすることでぼけた感じの表示になります。これを使って毛穴の目立ち具合を抑えていきます。
ぼけ感が少し強すぎなので不透明度を60%に抑えます。
今ハイパスレイヤーが画像全体にかかっているので、レイヤーマスクをかけて一部だけにかかるようにしたいと思います。一旦Alt(Option)を押しながらレイヤーマスクを作成アイコンをクリックして真っ黒なマスクを追加します。
真っ黒なレイヤーマスクにブラシで毛穴のところだけ白く塗っていきます。
マスクは上のような感じに調整しました。
前後比較はこんな感じです。主に毛穴の濃さを弱めています。涙袋の小じわも同時に抑えました。
トーンカーブで肌のしみ・むらを抑える
次は肌のしみやむらを抑えていきます。ここが一番ハードかもしれません。
レイヤーパネルで「新規調整レイヤーを作成アイコン」からトーンカーブを作成します。
カーブは大体下のような感じで。
トーンカーブのレイヤーマスクはCtrl(Command)を押しながらIキーで反転して黒にしておきます。
もう一つ同じように新規調整レイヤーで、暗くするトーンカーブも作って、レイヤーマスクを黒にしておきます。
ここまでが準備できたら、レイヤーマスクの編集をします。
それぞれのレイヤーマスクアイコンをクリックして、肌のしみ・むらの明るくしたいところ・暗くしたいところをブラシで白く塗っていきます。
黒っぽいところは「明るくする」方のカーブ、白っぽいところは「暗くする」方のカーブのレイヤーマスクを編集します。
必要に応じて、オプションパネルでブラシ不透明度と流量を調節しながら描いていきます。
Youtube動画は0:38ぐらいのところがこの処理になります。作業順序とレイヤー名が適当ですみません。。。
肌のレタッチの記事【Part2】でも同じようなことをやっていますので、こちらも参考にしてください。
ここが一番根気のいる作業です。
出来上がりのレイヤーマスクは下のようになります。わかりやすいように元画像を半透明で重ねています。
追加で「明るくするトーンカーブ」をCtrl(Command)を押しながらJキーで複製して、複製したレイヤーは一度レイヤーマスクを黒く塗りつぶしてほうれい線を抑えるレイヤーを作っています。
レイヤーマスクは下のような感じに編集します。トーンカーブは同じカーブです。
トーンカーブ補正の仕上がり
トーンカーブでの補正前と補正後です。少し若い感じになってきました。
今回の作業は以上になります。見た目がガラッと変わったのがわかると思います。
次回や髪のつや感、顔のたるみを整えて仕上げていきます。是非次回もご覧ください。
前回Part1の記事はこちらです。
Photoshopで顔の若返りレタッチ【Part1】
この記事の続き、Part3の記事も公開しました。
Photoshopで顔の若返りレタッチ【Part3】
Photoshopのその他のテクニックについてはこちらにまとめています。ぜひご覧ください。
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