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Photoshopで肌のレタッチ【Part1】いらない部分を消す

Photoshopで肌のレタッチ【Part1】いらない部分を消す Photoshopテクニック

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今回は肌レタッチの基礎全3回ということで、Part1では肌にできたぶつぶつなどの部分を消す方法を紹介していきたいと思います。

基本的な肌の修正でよく使われるのが、スタンプツールと修復ブラシツール・スポット修復ブラシツールです。これらを使って肌をきれいにしていきます。Part2・Part3ではそれ以降の工程について解説します。

今回はこちらの画像を使っていきます。

Photoshopの肌修正素材画像

レイヤーの準備

消す作業に入る前にレイヤーの準備をしておきます。「レイヤー」メニューから「新規」→「レイヤー」このようにレイヤーを分けておくことで、元の画像に直接手を加えることなく作業ができます。

Photoshopで新規レイヤー1

レイヤーパネルで+アイコンから新規レイヤーを作ることもできます。どちらでも同じです。

Photoshopで新規レイヤー2

レイヤーパネルでレイヤー名をダブルクリックしてレイヤー名を変更します。

Photoshopでレイヤー名を変更

今回は「肌スタンプ」としました。(自分のわかりやすい名前で構いません。)

Photoshopでレイヤー名を変更後

コピースタンプツール

それではコピースタンプツールで消していきます。レイヤーパネルで作業レイヤーが選ばれていることを一応確認してください。

Photoshopで作業レイヤーを選択

ツールパネルからコピースタンプツールを選びます。

Photoshopのコピースタンプツール

画像上で右クリックして下のようなブラシパネルを出します。

コピースタンプツールはブラシツールのブラシ設定を使って作業を行います。

Photoshopのブラシパネル

ここはお好み次第なのですが、私の場合はブラシ先端だけ表示に慣れてしまっているので、下のような設定にしています。この表示だといろいろなブラシが多く表示できる点で便利です。

Photoshopのブラシパネルの表示変更1

ブラシパネルは右下をドラッグして広げています。ここもお好み次第で問題ありません。

Photoshopのブラシパネルの表示変更2

今回はこちらのブラシ(ぼけ足が長く、筆圧を感知してブラシ流量が変わる)でスタンプ作業を行います。ちなみにこのブラシセットはPhotoshopのブラシ解説の記事からダウンロードできます。

Photoshopのブラシの選択

コピースタンプツールは画像の一部をコピーしてなぞったところに複製するツールです。

まずはコピーしたいところをAlt(Option)を押しながらクリックして、画像を読み取る場所の指定を行います。

Photoshopのコピースタンプツールの使い方1

その後ドラッグしてなぞるとなぞったところに、先ほど指定した場所の画像が複製されます。

Photoshopのコピースタンプツールの使い方2

ブラシの操作はショートカットの記事も参考にしてください。

コピースタンプツールを使って下の動画のようにぶつぶつなどを消していきます。コツはなるべく同じぐらいの明るさのところからコピーすることです。明るさが違うところから持ってくると、消したところだけ差が出てムラになります。

Photoshopのコピースタンプツールの例

コピーできない場合はオプションパネルの「サンプル」のところを確認してみてください。

ここが「現在のレイヤー」になっていると同じレイヤーからしか画像をコピーできないため、上のように画像をコピーすることができません。「現在のレイヤー以下」か「すべてのレイヤー」にすると別のレイヤーの画像を拾ってきてコピーできるようになります。

Photoshopのコピースタンプツールのサンプル

スポット修復ブラシツール

スポット修復ツールの操作はコピースタンプツールより簡単です。ツールパネルからスポット修復ブラシツールを選んだら、

Photoshopのスポット修復ブラシツール

下の動画のようにいらないところをなぞっていくだけです。明度も自動で調整してくれます。

Photoshopのスポット修復ブラシツールの例

ただこのツールにはデメリットがあり、なぞった部分そのものが失敗してムラになってしまったり、なぞった部分の輪郭がムラになってしまったりということが多くあります。今回の下の図の場合はギリギリラインでOKだと思います。

Photoshopのスポット修復ブラシツールのむら

修復ブラシツール

修復ブラシツールはコピースタンプツールとスポット修復ブラシツールの中間のようなツールです。

コピースタンプツールと同じでAlt(Option)をしながらコピーする場所を指定してコピーするのですが、明度は自動で調整してくれます。このツールは画像の場所を指定してコピーするのでムラにもなりにくく、明度を気にしながらコピーすることもしなくていいので、多くの場合ちょうどいいかもしれません。

Photoshopの修復ブラシツール

下の動画のように消していきます。

Photoshopの修復ブラシツールの例

デメリットはやはりムラになりやすいことです。スポット修復ブラシツールよりもかなりましですが、どんなところでもきれいに消してくれるわけではありません。

作業の進行

この3つのツールを使って、肌の不要だと思われる部分を消していきます。

主に

  • 吹き出物
  • 髪の毛の顔へのかぶり、乱れた髪の毛
  • 程度により目の充血
  • 睫毛・眉毛の剃り残し
  • ほくろ・しわ

などを消していきます。これらはどんな場合も消すということではなく、ビジュアルの性格に応じて要・不要が変わってきます。

出来上がりはこのような感じになります。

Photoshopの肌修正前後

画像クリックで拡大表示します

まとめ

今回は不要物消去に絞って肌の修正の仕方を紹介しました。

これを全体に施すと上のような仕上がりになります。私の場合は修復ブラシツールでざっと消しながら、うまくいかない部分だけコピースタンプツールで補正します。丁寧にやるときは全部コピースタンプツールでやります。

肌修正の基本となる技術ですのでぜひマスターしてください。

このあとPart2・Part3の2回の記事で、人物肌修正の他の工程も紹介しつつ仕上げていきます。

Photoshopのその他のテクニックについてはこちらにまとめています。ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

Photoshopと画像・動画アプリケーション情報を発信。
美術大学時代に絵画を専攻。独学でPhotoshopを学び、レタッチカンパニー数社を経て現在はCG・動画アーティスト。Adobe Japan Prerelease Adviser。
Mdn「デザインのネタ帳 プロ並みに使える写真加工 Photoshop」共著。

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