Photoshop2022のニューラルフィルターのアップデート
Photoshop2022でニューラルフィルターのアップデートが実行され、全体的なニューラルフィルターの機能が向上しました。
ここで気になるのが、ニューラルフィルターでスーパーズームがどの程度向上したのかということです。
筆者は現在、200%以上の画像拡大の用途では画質劣化が著しいため、別のアプリケーションであるTopaz Photo AIをよく使用しています。
Photoshopのニューラルフィルターの向上で、もしかしたらGigapixel AIがいらなくなる可能性もあるなと思って、比較してみました。
結論から言うと、まだPhotoshopのスーパーズームはGigapixel AIの品質には達していないという結論です。この記事で比較内容と結果をお見せします。
Photo AIの使い方やPhotoshopのニューラルフィルターの使い方については別記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。
Photoshop2021/2022のスーパーズームとGigapixel AIの比較
今回はこちらの3画像で検証していきます。動物・自然・建築物と特徴の違う画像を選びました。
拡大エンジンによって、得意なものと不得意なものが出やすいためです。
動物の画像で比較
まずは動物画像での比較です。
Photoshopのスーパーズームは”JPEGのノイズを削除”をON、Gigapixel AIは”Standard”で適用しています。
Photoshop2021と2022では、2022の方で鼻の頭など少しシャープな部分が多くなりましたが、Photoshop2021から2022アップデートによる違いはあまり感じられなかったです。
Photoshopの2画像は特に髭の部分ですが、画像の荒れのような感じが見られます。
同じ画像の別の場所を見てみます。Photoshopも2021→2022で少しよくなっていますが、総合的に見るとGigapixel AIの平均点が高い印象です。不自然にシャープな部分が少なく、まだら模様のつぶれもないです。Gigapixel AIは毛並みの流れがきれいに出ています。
自然の画像で比較
次に自然の風景画像での比較です。
Photoshopのスーパーズームは”JPEGのノイズを削除”をON、Gigapixel AIは”Standard”で適用しています。
Gigapixel AIは積もった雪のところがノイジーでガサガサ感があります。Photoshopは雪がべたっとしていて平面的に見えます。
同じ画像の別の部分もPhotoshop2021と2022のスーパーズームはシャープになるところとシャープにならないところの差がくっきり出ますね。ややパキッとしてしまう感じです。
建物の画像で比較
次は建物の画像です。
Photoshopのスーパーズームは”JPEGのノイズを削除”をON、Gigapixel AIは”Lines”で適用しています。
これはGigapixel AIが圧倒的です。
Photoshopのスーパーズームも2021から2022になって少し向上しています。
しかしGigapixel AIにはライン専用のアルゴリズムがあるためか、ラインの綺麗さという点ではPhotoshopはまだGigapixel AIには及ばない感じです。
まとめ
3点の画像で検証しましたが、やはりGigapixel AIに優位性があるという結論です。
Photoshop2022のスーパーズームも画角で切り取られることがなくなったという点で、やっと使えるようになったという感じがしました。
Gigapixel AIもPhotoshopのニューラルフィルターもアプリケーションの進化により拡大の精度が向上していくものと思われます。今後のアップデートにも期待しましょう。
Topaz製品のクーポンコードについて
※Topaz 製品の通年のクーポンコードは、他サイトのものも含めてなくなりました。
今後はキャンペーンなど期間限定のものになるようです。
Topaz Labs公式サイト
Photoshop2022のその他の新機能についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
Gigapixel AIについては以下の記事でも解説しています。
Gigapixel AIの上位版ともいえるPhoto AIについて紹介しています。
Topaz LabsのVideo AIは、動画ファイルでGigapixel AIと同じ解像度アップを行うアプリケーションです。もし興味があれば以下の記事をご覧ください。
Photoshopの最新情報はこちらにまとめています。ぜひご覧ください。
画像アプリケーションについての情報はこちらのページにまとめています。
ぜひご覧ください。
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