以前に初心者の方向けにPhotoshopの始め方の記事を書いたのですが、次のレベルに行くためのやや緩やかな説明がいるように思ったので、Photoshopの使い方の次の一歩として使い方の流れを書いていきます。
画像サイズと画像解像度
「どのくらいの画像サイズ・画質で作業を進めるのか」を決めて設定しておくと作業が効率化できます。
「新規作成」で新規の画像を作った後でも、画像サイズ・画像解像度で再調整が可能です。
複数の用途に使う場合は一番大きいものに揃えます。画像の縮小では画質が荒れにくいためです。逆に大幅に拡大するときは画質がぼけたり、ギザギザが目立ってくるので注意です。目安として150%ぐらいの拡大にとどめるのがいいです。
設定の仕方は画像サイズと画像解像度の記事に詳しく書いています。
選択すること
加工をするうえで画像の全体に対して加工をするのか、一部に対して加工をするのか、が分かれ道です。
- 全体に対して行うときはそのまま加工を行います。
- 一部に対して行うときは「選択範囲を作る」という手順を踏みます。
選択範囲は一度「選択解除」すると消えてしまうのですが、「アルファチャンネル」という形で保管しておくことができます。「アルファチャンネル」から「選択範囲を読み込む」ことで選択範囲に戻すことができます。
選択範囲の作り方については選択範囲の記事で説明しています。
アルファチャンネルについてはチャンネルの記事のアルファチャンネルの項目で説明しています。
レイヤー
元の画像に直接修正を加えずに、作業を戻れるようにするために「レイヤー」を使います。レイヤーは直訳すると「層」です。層のように画像を上に重ねていきます。
色調補正用の「調整レイヤー」というのもあります。調整レイヤーも元の画像の色を変えないで色調補正だけのレイヤーを作ることができます。
レイヤーについてはレイヤーの記事に詳しく書いています。
合成すること
複数の画像を開いてどちらかの画像に「移動」させることで画像を合成してレイヤーにすることができます。
またレイヤーマスクを使うことで乗せた方の画像を一部隠すことができます。
変形機能を使って乗せた画像を移動・拡大・縮小・回転したり、ゆがませたりすることもできます。
レイヤーマスクについてはレイヤーの記事を見てください。
変形機能については自由変形・ゆがみ・ワープ・パペットワープの記事を見てください。
ブラシツール
画像に対して直接塗っていくとき、塗った部分の選択範囲やレイヤーマスクを作りたいときにブラシツールを使います。
空白の透明レイヤーに塗っていくこともできます。その場合描いたところ以外は下のレイヤーが透けて表示されます。
ブラシツールの使い方についてはブラシの使い方の記事をご覧ください。
ブラシツールで塗った部分の選択範囲を作りたいときは選択範囲の記事のクイックマスクの項を見てください。
コピースタンプツール・修復ブラシツール
画像の不要部分を消すときにスタンプツールや修復ブラシツールを使います。
コピースタンプツールはコピーしたいところをAlt(Option)+クリックで設定し、コピー先でクリックまたはドラッグすると、描いた部分に設定した場所の画像がコピーされます。
色調補正
色を変更するときには原則的には「調整レイヤー」を使います。覚えておくと便利なのは以下です。「明るさ・コントラスト」も初心者の方にはいいと思います。
- トーンカーブ
- 色相彩度
- チャンネルミキサー
- 特定色域の選択
調整レイヤーにもレイヤーマスクが使えるので、「一部だけ補正する」という使い方ができます。
まとめ
以上がレタッチによる画像作成の一般的な流れです。
全部の工程が毎回必要になるわけではなく、必要なものを適宜組み合わせて仕上げていくことになります。
更に先に進んでいくためにはPhotoshop基礎知識のページから見ていってください。
Photoshopのおすすめ本の紹介もしています。
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